ZHIYUNは、CRANEシリーズの新製品として「CRANE M3」を海外発表した。日本国内での発売時期や価格は発表されていない。海外での価格は以下の通り。
- 標準パッケージ:369ドル(CRANE M3+標準三脚)
- コンボパッケージ:449ドル(CRANE M3+三脚プラス+携帯電話用マウント+TransMount EasyGoバックパック)
- プロパッケージ:649ドル(CRANE M3+三脚プラス+携帯電話用マウント+TransMountショットガンマイクロホン+TransMount拡張ベース+TransMount EasyGoバックパック)
※Trans Mountクイックリリースプレートは、以下のカメラに対応:α7M3、ソニーα7C、Sony α6000、ソニーα7S、ソニーZV-E10、キヤノンM50、ニコンZfc、富士フイルムX-S10、富士フイルムXT-4
CRANE M3は、小型の550mlのペットボトルサイズで重量700gと、小型軽量を実現した3軸ワンハンドジンバル。白のシャーシに黒と赤のカラーリングが施されており、頑丈な複合素材でできている。
ジンバルのクイックリリースデザインは、アクションカメラ、デジタル一眼レフ、スマートフォンへの迅速な交換だけでなく、再度のバランス調整が不要でバッテリーも交換可能。拡張ベースを使ってプロ用のマイクを簡単に接続できるため、この点においてもバランス調整の手間を省ける。
また、リバースロードモーター、最適化された軸アーム構造により、より良いグリップ感と使いやすさを実現。強いトルクで安定した動きを実現するモーターと、新たに内蔵された2色800ルーメンのLED温度調整機能付き照明、オーディオ機能により、追加機材なしでスムーズに撮影できるようになっている。
クイックリリースプレートによる迅速なセットアップ
CRANE M3のホットスワップ機能は、改良されたTRANSMOUNTクイックリリースプレートにより、バランス調整・組み立て・分解が簡単で、カメラ交換時にスタビライザーのバランス調整の手間を省き、迅速なバッテリー交換が可能。また、クイックチェンジの「ユニバーサル」プレートも標準装備されており、さまざまなメディアやカメラの使用を想定。プレート設置の際は3クリック機構により、チルト軸・ロール軸・パン軸のロックでカメラをしっかり固定できる。
その他、収納のためにロックとラッチを改善。ジンバルを「ハーフストレージモード」あるいは「フルストレージモード」に調整可能で、カメラをマウントした状態でハーフストレージモードに切り替える場合、軸アームの調整は必要なく、拡張時にもリバランスは不要となる。
コンパクトな照明とオーディオ機能を搭載
CRANE M3は800ルーメンのLEDフィルライトを内蔵。高いレベルの冷却技術を採用しており、照射しながら放熱でき、コントロールホイールで無段階調光制御と温度設定ができる。また、LEDライト用のマグネット式ライトフィルターアクセサリーも4色ラインナップ。
最大消費電力は6Wで、色温度は3000~5400K、明るさは暖色系650~750、白色系850~950、CRI(演色評価数)は90以上となっている。
Trans Mount拡張ベースには、ガンマイクなどを直接取り付けられるが、カメラを経由してマイクを接続しないため、ケーブルの追加やカメラの重量増加、ジンバルの調整などが必要ない。
CRANE M3には、TransMountのガンマイクを標準で付属。6.5mmの接続オーディオポートは、さまざまな有線プロ用マイクロホンにも対応する。
タッチスクリーンと片手での操作による優れたコントロール
CRANE M3はベース部分に受信機を内蔵しており、送信機モジュールと組み合わせることで、カメラをBluetooth経由でワイヤレス操作できる。また、ロール軸・絞り・シャッター・ISOを調整するコントロールホイールとジョイスティックボタンにより、片手で操作できる人間工学的な操作性を実現している。
CRANEシリーズの新機能として、1.22インチのフルカラーHDインタラクティブタッチスクリーンを搭載。ジンバルの各種モード設定(ポートレート、Vortexモード、Goモード)やフォロースピードなどのパラメーターを調整できる。表示パネルには、カメラの動作状態、ジンバルとの接続状態、バッテリー残量などが判別できるようになっている。
スペック
外形寸法 | 280.3mm(W)×74.88mm(D)×157.06mm(H) |
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重量 | 700g(三脚とクイックリリースプレートを除く) |
バッテリー駆動時間 | 最大8時間 |
充電方式 | Type-C充電ポート、充電時間約2時間、12W PD急速充電対応、動作中のポータブルパワーバンクの充電に対応 |