Insta360、大型ファームウェアアップデートを発表。リフレーミング作業を効率化させるスナップウィザード機能など追加。ストレージモジュール・クイックリーダーも発売へ

Insta360 Japan株式会社は、11月22日に「Insta360」の大型ファームウェアアップデートを発表した。最新ファームウェアは、Insta360公式サイト「アプリケーション」から、最新版アプリはAppStoreとGooglePlayストアからダウンロード可能。

同ファームウェアアップデートには、映像手ブレ補正、ファイル転送、刷新した360°リフレーミングなどが含まれる。また、モバイル端末へのファイル転送が高速化できるストレージモジュール「クイックリーダー」も発売開始を発表。希望小売価格は税込7,200円。具体的なファームウェアアップデートの内容とクイックリーダーの詳細は以下の通り。

スナップウィザード:革命をもたらす360°動画のリフレーム方法

撮影してから画角を指定するリフレーミング機能が、360°カメラの有用な点。スナップウィザードは、ユーザーの編集を自動的に画面録画することで、このリフレーミング作業を効率化させるInsta360アプリの新ツール。ユーザーは、360°動画を開き、録画ボタンをタップして、アプリに編集内容を録画させるだけ。

スマホを物理的に動かして希望のアングルに調整したり、スワイプでパンやズームインおよびズームアウトしたり、アプリ内蔵の「ディープトラック2.0」で選択したターゲットをAIに認識させ、映像を自動的にリフレームし、ターゲットがフレームの中心にするように追跡したりなど、多様な方法でリフレームできる。

また、同じクリップを使用して、複数のリフレーミング編集を並べて録画できるので、リフレーミング作業を高速化できるとしている。

クイックモード(FlowState手ブレ補正):ジンバルで撮影したような滑らか映像を編集不要で実現

新たな手ブレ補正モードである「クイック(FlowState手ブレ補正)」モードは、ジンバルを使用したような動画の撮影を簡単かつ高速に実現する。

このモードは、4K50fpsの標準およびループ撮影モードのほか、4K30fps、25fps、および24fpsモードでも使用できるようになっている。

水平維持を有効にし、撮影後にアスペクト比を調整する場合、「プロ」モードで撮影し、Insta360アプリまたはInsta360 Studioで、FlowState手ブレ補正を適用できる。

クイックリーダー:スマートフォンでの編集作業がより快速、そして快適に

新しいアクセサリーであるクイックリーダーは、カメラとモバイル端末の両方に接続/取り外しができるストレージモジュールで、モバイル端末へのファイル転送が高速化できるとしている。

クイックリーダーをカメラに接続すると、クイックリーダーにインストールされているSDカードにファイルを直接保存でき、またスマホやタブレットに直接接続して、ファイルを転送および編集も可能になる。

iOS端末用のLightningコネクタとAndroid端末用のType-Cコネクタの両方が付属。

転送速度はWi-Fi経由の2倍で、モバイル端末で編集する場合のワークフローが効率化されるとしている。また、端末をWi-Fi接続する必要がないため、カメラのバッテリー節約にもなる。

アクセサリーは、ONE R用の横型とONE X2用の縦型の2つのバージョンがあり、360°の映像を撮影する際、クイックリーダーが映らない仕様になっているという。

その他

アプリでは、iPadユーザーはランドスケープモードでより便利な編集が可能になったという。ONE Rでは、タッチスクリーンのインターフェイスも改善され、応答性が向上した。

Insta360の創業者であるJK Liuは次のようにコメントしている。

Insta360は、ユーザー様がカメラ購入後も満足して長くご使用いただけるよう、カメラの改善に取り組んでいます。このアップデートにより、より優れた映像で、クリエイティブな編集を、より簡単に行えるようになることを願っています。