NewTek、TriCasterシリーズ新製品「TriCaster 1 Pro」および「TriCaster 2 Elite」のアップデート発表

NewTekは、TriCasterシリーズの新製品「TriCaster 1 Pro」を発表した。希望小売価格は税込3,608,000円。

また、同シリーズのフラッグシップ製品である「TriCaster 2 Elite」のアップデートも発表した。同アップデートにより機能強化され、これまで以上にリモートゲストと繋がりやすく、より快適なライブオーディオの提供が可能になったとしている。

TriCaster 1 Proは、4K UHDスイッチング、ライブストリーミング、レコーディング、データリンク型グラフィック、バーチャルセット、メディアパブリッシングなどをサポートするライブビデオ制作システム。

TriCaster 1 ProとTriCaster 2 Eliteは、ソフトウェアとIP ネットワークの統合された柔軟性を提供し、TriCaste シリーズ特有のNDIとの緊密な統合により、あらゆる可能性を広げるとしている。両製品ともに、LiveGraphics、LivePanel、Live Story Creatorを標準装備しており、オートメーション、タイトルやモーショングラフィックス、専用コントロールサーフェスを提供する。

TriCaster 2 Eliteはアップデートにより新機能が搭載され、オーディオおよびビデオのリターンを任意で選択可能となった。また、NDIゲンロック機能も搭載している。

TriCaster 1 ProとTriCaster 2 Eliteの最新バージョンの主な特長は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■番組制作をより簡単に
TriCaster 1 ProおよびTriCaster 2 Eliteに搭載されている強力なマクロ機能により、オペレーターは複雑なプロダクションを難なくこなせます。オペレーターは、MIX出力の1つを介してアルファチャンネルを送信できるので、ポストプロダクションをよりライブに近づけられます。また、TriCaster のキーイングを利用して、グラフィックやリアルタイム3D制作ツールも送信可能です。TriCaster 1 ProおよびTriCaster 2 Eliteは、3チャンネルのエンコーディングに対応しています。

■リモートゲストとより繋がりやすく
TriCaster 1 ProおよびTriCaster 2 Eliteは、最新バージョンの Live Call Connectを搭載しており、Facebook Messenger、WhatsApp、FaceTime、Zoom、Skype TX、Microsoft Teams、Discord、Slack、Tencent など、主要なビデオコミュニケーションアプリケーションをビデオ入力として簡単に統合可能です。

さらに、AndroidおよびiOSデバイス向けに現在無料で提供されているNDI TriCaster Cameraアプリを使用して、あらゆるモバイルデバイスをライブプロダクションカメラとして使用できます。

■ライブオーディオをより快適に
TriCaster 1 ProおよびTriCaster 2 Eliteは、AI を活用して、あらゆるソースからのバックグラウンドノイズの消去または低減が行えるため、プロダクションにとって重要な品質を維持します。このツールは、発話を自動的に検出し、音声をクリアにします。Neural Voice Isolationツールはボタンを押すだけで使用可能で、リモートの通話相手が騒々しい環境にいても相手の声をはっきりと聞き取れるようになります。

NewTekプロダクトマネジメント部 部長 Will Waters氏は次のようにコメントしている。

今日のプロデューサーは、柔軟性を最大化しながら、ビデオコンテンツに対する飽くなき需要に対応する必要があります。TriCasterは、IPネットワークとソフトウェア定義ソリューションの組み合わせにより、効率と柔軟性を実現した完全な制作ツールセットを提供します。TriCaster 1 Proは強固なリモートコールを必要とするものの、必要なソースや送信先が極端に多くないお客様にとって最適です。また、TriCaster 2 Eliteは今回のアップデートにより、映像制作をさらに進化させる革新的なプラットフォームとしての地位を確立しました。