20220422_aja06_top

AJA Video Systems社は、AJA Diskover Media Editionのファームウェアv2.0を発表した。同社Webページより無料でダウンロード可能。

Diskover Media Editionは関連メタデータを統合して、グローバルインデックスに集約するデータ管理ソフトウェア。メディアおよびエンターテインメント(M&E)業界のプロフェッショナルが、メディアアセットや関連メタデータをオンプレミス/リモート/クラウドストレージで、簡単に検索、特定、分析を行えるようにする。

同アップデートにより、プロダクション、ポストプロダクション、VFX施設のリモートワークフローを包括的に支える機能が向上。セキュリティの強化に加え、Telestream リモートメディアプレーヤーGLIMと、メディア処理プラットフォームVantageのプラグインも含まれている。

クリエイティブなプロの現場でTelestream GLIMを使用することで、任意のWebブラウザ経由で高解像度かつ正確な色のメディアファイルを、素早くプレビュー可能だという。プロキシファイルの生成は不要。AJA Diskover Media Editionから直接プレーヤーにアクセスして起動できる。

オンプレミスまたはクラウドストレージにあるファイル/関連メタデータは、Diskover Media Editionによってインデックス処理され、簡単に表示と検証に対応。すべてのファイルはSCTE-35マーカー、波形表示、オーディオメーターで表示可能なため、ユーザーはどこからでもその場でファイルの適合性を確認できる。

AJA Diskover Media Edition v2.0を介してTelestreamのVantageプラットフォームにアクセスすることで、遠隔地からでも一元化されたツールを使用してプロキシファイルを生成したり、配信用にメディアアセットの変換が可能。

ユーザーやファイル、Vantageシステムの場所に関わらず、ファイルを選択してオンプレミスまたはクラウドベースのTelestream Vantageシステムに送信するだけで、プロキシの生成やアセットの変換を実行できる。

このプラグインは、AJA Diskover Media Editionのグローバルインデックスとの組み合わせにより、アプリケーション間のラウンドトリップを排除、ファイル検索の合理化によりワークフローを高速化する。

最新機能の追加によって、堅牢なデータ管理および分析のためのソリューションが完成し、ファイルメタデータへの読み取り専用アクセスが可能になった。これによりアセットの保護と、ファイル検索の合理化が両立できる。

またAJA Diskover Media Editionは、断片化されたすべてのデータをスキャンしてグローバルインデックスへ統合できるので、さまざまなソースのアセットを簡単に整理可能になる。

ファイルが利用可能になると、バックエンドのElasticsearch経由でファイルの配置先がユーザーに通知される。Elasticsearchは常にすべてのストレージボリュームのインデックス処理を並行して行う。

検索ツール、フィルター、メディア固有の属性に対して絞り込む詳細検索も、特筆すべき機能だ。ソフトウェアのサムネイル/プレビュープラグイン機能と同様、ファイルの特定と確認を簡易化する。

AJA Video Systems社の社長Nick Rashby氏は次のようにコメントしている。

ファイルの場所やメタデータの可視化が不十分でアクセスしにくくなっている状況は、リモートワークフローの重要性が高まっている今日の多くの制作会社にとってボトルネックになっています。AJA Diskover Media Editionとその最新アップデートでは厳しいセキュリティ要件を遵守しながら、このようなストレス要因を緩和できます。

AJA Diskover Media Edition v2.0では Telestream GLIM や Vantageといった一般的なリモート連携ツールのプラグインが追加されただけでなく、セキュリティも強化されています。今回のアップデートでは、ユーザーからのフィードバックを反映しました。お客様のニーズに応え、お届けでき嬉しく思っています。