ローランド「SR-20HD」

※写真の筐体は最終仕様と一部異なる部分があります

ローランド株式会社は、映像や音声の切り替え、配信、録画の機能を1台に集約し、パソコンを使用せずにライブ配信が可能なダイレクト・ストリーミング・AV ミキサー「SR-20HD」を2022年8月下旬に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込330,000円前後。

外形寸法:300(幅)×215(奥行)×86(高さ)mm、質量:2.4kg(本体のみ)
※写真の筐体は最終仕様と一部異なる部分があります

SR-20HDは、パソコンなしで安定したライブ配信を行えるダイレクト・ストリーミング・AVミキサー。映像のスイッチングと音声のミキシングを行うAVミキサー機能に加え、トラブルを回避して高品質で安定した配信を行えるさまざまな機能を搭載。映像や配信業務の経験がなくとも、誰もが安心してライブ配信を実行、管理できるように設計されている。ビデオ・スイッチャー、オーディオ・ミキサー、プレビューモニター、ストリーミング・エンコーダー、レコーダーの機能が1台にまとまっているため、作業工程を簡略化でき、配信トラブルの要因を減らすとしている。

2系統のHDMI入力を備えており、HDMIカメラやスマートフォン、タブレットやプレゼンテーション用のパソコンなどさまざまな機器を接続可能。また、ローランドのUSBビデオキャプチャー対応製品、または互換性のあるWebカメラを接続できるUSB入力端子も装備。さらにオーディオ入力からマイクや音楽プレーヤー、電子楽器などの音声を入力できる。必要な機器をSR-20HDにつなぎ、ネットワークと接続し、YouTube Live、Facebook、Twitchなどのプラットフォームでライブ配信をすぐに始めることが可能だ。

    テキスト
背面パネル※画像をクリックして拡大

SR-20HDには、ローランドが培ってきたライブ配信における映像・音声のノウハウを凝縮して搭載。加えて安定した配信をサポートする「アダプティブ・ビットレート機能」「セーフティ・ディレイ機能」「テザリング機能」などを搭載しており、配信の中断や物理的な回線の問題など、配信中のトラブルを減らすとしている。また、SR-20HDのライブ配信に関わる全ての機能はパソコンを必要としないため、マルウェア感染など企業ネットワークへの被害が発生するリスクの心配もないという。さらに、SDカードに録画データを残すことができる、モバイル回線を含む全ての回線がダウンした際にも録画データをバックアップとして利用可能。

「セーフティ・ディレイ機能」のイメージ
「アダプティブ・ビットレート機能」のイメージ
SDカードに録画データを残すことが可能

映像の切り替えや音声のミキシングを自動化して、配信における作業時の手間を軽減する機能を搭載。あらかじめ設定した時間間隔で映像を自動で切り替え、動きのある映像で配信を盛り上げる「オート・スイッチング機能」、複数のマイク入力の音声レベルのバランスを自動で調整する「オート・ミキシング機能」、対談やディスカッションなど複数の話者がいるライブ配信で、マイクの音量を判断して話者の映像に自動的に切り替える「ビデオ・フォロー・オーディオ機能」により、ライブ配信中は機器の操作に追われることなくイベントの進行に集中できるとしている。

「ビデオ・フォロー・オーディオ機能」のイメージ