テレビ芸術科学アカデミーは、第74回テクノロジー&エンジニアリング・エミー賞(Emmy Awards)の授賞者を発表した。ARRIの1世紀以上にわたるカメラおよび照明システムの設計・製造、ならびに世界中の映画、放送、メディア産業に対するシステム技術ソリューションとサービスネットワークの開発に対して、フィロT.ファーンズワース賞の受賞を発表した。
フィロT.ファーンズワース賞は、世界初の完全電子テレビシステムと受信機の発明者であるフィロ・テイラー・ファーンズワースにちなみ、テレビ・アカデミーがエンジニアリング、科学技術、エミー賞の一環として贈る非競争的な賞である。同賞は2003年以来、テレビの技術とエンジニアリングに多大な貢献をした機関、企業、団体を表彰している。受賞者は、テレビアカデミーのエンジニアリング・エミー賞委員会のテレビ技術者からなる審査員によって選出されている。
エンジニアリング・エミー賞委員会の審査員は次のように評価している。
デジタルカメラ、レンズ、カメラアクセサリー、アーカイブ技術、ランプヘッド、照明アクセサリーを含むARRI機器の安定性と汎用性は、業界のプロから長年信頼を得ています。ARRIレンタルのサービスや機材は、独自の技術を提供するだけでなく、カメラ、照明、グリップのパッケージをプロのプロダクションに提供しています。
ARRIのカメラは、映像エンターテインメントを現代の最高のメディアとする創造性と技術を繋いできました。ARRIは動画撮影のための未来の技術開発の最前線に立ち続けるために、100年以上もの間、その活動を続けてきました。
ARRIの取締役会会長であるMatthias Erb博士は、次のように感謝の意を表している。
ARRIは、ファイロ・T・ファーンズワース企業功労賞を受賞し、大変光栄に思います。このような栄誉ある賞を授与していただき、テレビ芸術科学アカデミーに大変感謝しています。ARRIはその歴史の中で、世界のプロダクションコミュニティのために、最高のツールとソリューションを生み出すことに専念してきました。今後とも末永くお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
フィロ・ファーンズワース賞は、テレビ芸術科学アカデミーがARRIを評価する4回目の機会だという。最近では、2021年にLEDソフトライトのSkyPanelファミリー、2017年にARRI ALEXAカメラシステムに対してエンジニアリング・エミー賞が贈られた。
ARRIによって撮影され、ARRIレンタルによってサービスされた最近の番組には、2022年のエミー賞「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」が含まれている。
エンジニアリング・エミー賞は、2022年9月28日にロサンゼルスで開催される授賞式で、ARRIとその他の受賞者に授与が行われるという。