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LucidLink社は、IBC 2022でAJA Video Systems社およびTelestream社とともに、メディア業界にメリットをもたらすという、新たなメディアワークフローを発表する。

LucidLink Filespacesを利用すると、AJA Diskover Media Editionを介してTelestreamのGLIMおよびVantageプラットフォームと連動し、迅速なデータアクセスが可能となる。LucidLink社は、両社間の異なるシステムを接続可能にし、これまで実現不可能だったワークフローを実現するとしている。LucidLink社、EMEAアライアンスおよびチャンネル部門責任者のRupert Watson氏は次のようにコメントしている。

Watson氏:Telestream社、LucidLink社の革新的なテクノロジーをひとつのワークフローにまとめ、世界各地に分散するクリエイティブチームが、同じプロジェクトに連携して取り組めるようになりました。どこいてもコラボレーションと創造をリアルタイムに実現できます。

3社は、メディアプロフェッショナル向けの強力なソリューションを構築するために提携。LucidLink社の一元化されたデータリポジトリにAJA Diskover Media Editionから直接データアクセス、適切にファイルを分類し検索しやすくする。また、Telestream GLIMでデータを確認し、Vantageで変換できる。

さらに、この組み合わせは非常に高速で、LucidLinkにより世界各地のリモートワーカーは、オンプレミスの高速ストレージ並みの速度で、データの共有およびアクセスが可能。AJA Diskover Media EditionとLucidLinkの組み合わせにより、LucidLinkを介して保存された巨大なファイルシステムを極めて高速にインデックス処理でき、ユーザーはどこにいてもデータを確認できる。

不慮のデータ変更が起こり得るフルアクセスのシステムには付きものの、セキュリティ上のリスクはないという。3社のテクノロジーが組み合わさり、データへのアクセス、整理、表示が単一の簡単なワークフローで実行できるようになるとしている。

LucidLink Filespacesは無限に拡張可能かつ高性能な、一元化されたクラウド上のデータリポジトリで、どこにいても即座にアクセスできる。LucidLinkは主要なオペレーティングシステムで動作する。クライアントは任意のサーバー、ラップトップ、ワークステーションにインストールでき、Filespacesはローカルボリュームとしてマウント可能。

サーバー上のマウントポイントとしてLucidLinkは標準ディレクトリ構造を提供するため、すべてのデータへ迅速にアクセス可能になり、これまでシームレスに統合されていなかったさまざまなサービスが実現できるという。LucidLinkにより、世界各地に分散するAJA Diskover、Telestreams GLIM、Vantage サーバーのデータに簡単にアクセスし、互いに連携させられるようになった。

AJA Video Systems社の社長 Nick Rashby氏は、次のようにコメントしている。

Rashby氏:メディア&エンターテインメント業界では、プロダクションとポストプロダクションにまたがる大容量で扱いにくいデータの管理がボトルネックになっています。また、リモートワークフローにより、クラウド上のファイルの場所やメタデータの管理についての課題にも直面しています。

AJA Diskover Media Editionは、データ管理に伴う問題を解決します。業務を効率化し、データに基づいた意思決定を行えるようにします。当社とLucidLink社のパートナー提携により、クラウドストレージのナビゲーションが簡易化され、リモートチームはオンプレミスストレージと同等の効率的なワークフローで連携できます。メディアやメタデータの表示から、Telestream社のVantageパッケージなどを使ったアセット制作にも簡単に移行できます。

クリエイティブ業務でTelestream GLIMを使えば、任意のウェブブラウザ経由で高品質かつ正確な色のメディアファイルを素早くプレビューできる。プロキシファイルを生成する必要はなく、AJA Diskover Media Editionから直接プレーヤーにアクセスして起動可能だ。

オンプレミスまたはクラウドストレージにあるファイル/関連メタデータは、Diskover Media Editionによってインデックス処理され、簡単に表示および検証が可能。すべてのファイルは SCTE-35 マーカー、波形表示、オーディオメーターで表示可能なため、ユーザーはどんな場所にいてもその場でファイルが規格に適合しているかどうか確認できる。

AJA Diskover Media Edition v2.0を介してTelestreamの万能なVantageプラットフォームにアクセスすれば、遠隔地からでも一元化されたツールを使用してプロキシファイルを生成したり、配信用にメディアアセットを変換できる。ユーザーやファイル、Vantageシステムの場所に関わらず、ファイルを選択してオンプレミスまたはクラウドベースのTelestream Vantageシステムに送信するだけで、プロキシの生成やアセットの変換を実行できる

AJA Diskover Media Editionのグローバルインデックスとの組み合わせにより、アプリケーションとストリーミングファイル間の往復を排除し、ワークフローの高速化を実現する。