![キヤノンEOS VR SYSTEM展示に注目!複数の8K VRコンテンツを視聴可能[Inter BEE 2022]](https://jp.static.pronews.com/pronewscore/wp-content/uploads/2022/11/221114_canon_VRSYSTEM_top_1920.jpg)
2022年11月16日~18日に映像と通信のプロフェッショナル向け国際専門展示会「Inter BEE 2022」が千葉県の幕張メッセで開催される。今回は、その中でPRONEWS編集部が注目の、キヤノン/キヤノンマーケティングジャパンブース(ホール5/No.5409)からEOS VR SYSTEM展示の見所をご紹介しよう。
キヤノン初のVRレンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」とは
「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」は、5.2mmの魚眼レンズを2個搭載したキヤノン初のVRレンズ。EOS R5 C※/EOS R5※に装着することで、180° 3D VR映像を手軽に撮影可能。Lレンズならではの高画質はもちろん、2眼電動虹彩絞り(EMD)やゼラチンフィルダーホルダーを搭載することで、快適な撮影をサポートするという。また、VR撮影における省機材や省ワークフローも特長だ。
※対応機種:最新ファームウエアにアップデートしたEOS R5 C、EOS R5
EOS VR SYSTEM解説展示の見どころ紹介
複数の8K VRコンテンツが視聴できる
EOS VR SYSTEMの解説をしている展示ブースでは主に3つのコンテンツが用意されている。別記事で紹介しているばってん少女隊のコンテンツは8K視聴ができるように、8K再生が可能なVRゴーグルが用意されている。今世の中に普及しているVRゴーグルのほとんどは4K対応までとなっており、一段違ったクオリティの映像を体験できる。
RIMI WATANABE氏制作のミュージックビデオVRコンテンツ
CGではなく実写にこだわった内容で、VR映像制作の可能性の広がりを感じてもらいたくて、特殊な照明機材を使用し、実写なのに実写とは思えないような演出を目指したという。
これまでのVR映像のミュージックビデオは「アーティストを近くで見せる」が主流であったが、アーティストの「感性の中に入り込む」作品にしたいと考えたという。最新テクノロジーを駆使しつつも、CGを使わないアナログ的な表現にこだわることにより、VRがもたらす映像表現の拡張に繋げたいと考えたようだ。
一方で、VR映像はユーザーが任意で視点を決められるので、作り手側が制御できるものではない点が非常に悩んだポイントで、舞台を一つ作るような感じで、物語を作らなければならなかったり、隅々まで演出にこだわる必要があったという。
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今回のコンテンツの前半は天井、床にミラーを張り、無限の空間を演出し、後半はファイバービームという演出を用いて、ビームを使った空間表現をVRに採用し、3D、VRならではの没入感を得られるコンテンツになっている。
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同コンテンツ制作の裏側、制作者インタビュー映像などもInter BEEブース内で展示する。VR映像制作のヒントにしてはいかがだろうか?
RIMI WATANABE氏プロフィール
「Bubble Net Feeding」という東京をベースに活動するクリエイティブ集団に在籍。ライブや楽曲、映像作品の制作を通して独自の世界観を表現する。メジャーアーティストを始め、若者カルチャーを牽引する多くのVJ作品を創作する期待の若手映像クリエイター。
3D 360°VRコンテンツ
RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYEを装着したEOS R5 Cを4台リグに設置し、4台同時に撮影することで360°での3D VR撮影を行ったコンテンツ。水平360°だけでなく、上部天球部分(見上げ)を活かす演出として、宙吊りAerialの演出を採用。演奏は弦楽四重奏を採用。各奏者の動きと出音が完全にシンクロする立体音響を実現している。同コンテンツ撮影に使用したリグも展示しているようなので、是非ご覧いただければと思う。
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