Vizrtは、NewTekとの統合を発表した。同統合により、顧客、パートナー、エンドユーザーに対して、さらなる製品と単一の製品ポートフォリオを提供するという。
コンテンツ制作者向けのリアルタイムグラフィックスとライブ制作ソリューションを扱うVizrtは、コンテンツ制作における包括的な単一ベンダー製品ポートフォリオを形成する計画を発表した。
2019年にVizrtがNewTekを買収して以来、両社はそれぞれの放送市場とプロAV市場に注力し、Vizrt Groupの傘下で主に別々に事業を展開してきた。
VizrtのCEOであるミヒャエル・ハレン氏は、次のようにコメントしている。
ハレン氏:IPベースのインフラへの移行、収益化、視聴者の注目の獲得、コンテンツの遠隔制作、遠隔コラボレーションの推進、クラウドへの移行、持続可能性への注力、セキュリティ、スキルギャップなど、ポートフォリオの両側面にわたるお客様が進化しており、多くの場合、より少ないリソースでより多くのことを行う必要があることがわかりました。今、Vizrtはすべてをサポートするワンストップサービスです。
顧客第一の組織
VizrtとNewTekは、ここ数年でますます密接に絡み合うようになった顧客に最高のサービスを提供するため、顧客サービス、サポート、大学、研究開発、製品の各チームを統合し、成長させるべく努力してきたという。
ハレン氏:長年の投資の結果、サービスやサポートを含むカスタマー・サクセス部門は150人規模の重要な部門に拡大しました。当社の研究開発チームは、6つのグローバル拠点にまたがり、250人以上のエンジニアを擁しています。また、当社の製品チームは、この1年間で20以上のイノベーションを開発、リリースし、さらに多くのイノベーションを準備中です。
近年の投資の結果、顧客とエンドユーザーの進化するニーズに応えるために、革新的でユーザー中心のソフトウェアソリューションを提供し続けるため、VizrtとNewTekは今回の統合にいたったという。
パートナーに新たな機会を
統合された製品のエコシステムを通じて、全てのパートナーは、新しいソリューションの提供やビジネスの成長をサポートするポートフォリオ全体へのアクセスを得ることができる。パートナーは、Vizrtの学習プラットフォームである「Viz University」を通じて、スタジオ、グラフィックス、オートメーション、ライブプロダクション、クラウドなどに関する新しいコースを受講し、エキスパートの認定を受けることができる。
エンドユーザー向けの新製品
エンドユーザーや顧客のニーズをより満たすため、Vizrtは製品ポートフォリオを拡張し、ストリーマーやコンテンツクリエイター向けの新しいエントリーレベルのビデオ制作システムや、新しいクラウドライブ制作システムを発表予定だという。
Vizrtは、個人、教育機関、企業、世界的な放送局、あるいはその中間を問わず、最高のストーリーテリングソリューションとスケーラブルな製品ポートフォリオで、コンテンツを制作するあらゆる人をサポートすることを目標としているという。