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EIZO株式会社は、カラーマネージメントモニターColorEdge CG2700X、CG2700Sに、映像制作市場向けの新機能「Pixel Inspection」を追加する。

モニター画面上で指定した座標の色情報を取得できる機能で、映像制作環境における接続ミスや設定ミスによる手戻り防止に貢献する。

同機能は、最新ファームウェアをユーザーがColorEdge CG2700X、CG2700Sに適用することで利用できる。

開発の背景

映像制作のワークフローでは、モニターのみならず、ビデオ再生機器、コンバータ、制作ソフトウェアなど複数のツールを使用して映像のプレビューを行う。また、複数のクリエイターが分業することも多く、離れたクリエイター同士で同じ制作環境を構築する必要がある。誤った制作環境で本来意図しない色表示のまま制作を進行することは、制作の手戻りリスクを高め、スケジュールの遅延につながる恐れがある。

そこでシステム管理者は、すべてのツールが正しく接続・設定されていることを確認したり、常にクリエイターが正しい色表示で制作を進められるように制作環境のカラーワークフローを管理する必要がある。しかし、制作環境の設定にミスがあった場合、原因の特定に手間取ることが多くあるという。

Pixel Inspectionについて

新機能「Pixel Inspection」は、モニター画面上で指定した座標における入力データの色情報を、数値で表示する。システム管理者は、取得した色情報が想定通りであった場合、適切な制作環境を構築できていると判別できる。一方、取得した色情報が想定と異なっていた場合、設定が適切ではないと判別可能。実際に取得した色情報と想定していた色情報との差異から、ツールの接続ミスや設定ミスの要因を効率的に絞り込めるため、制作業務の手戻りを未然に防止できる。同機能はモニター前面のスイッチ操作で実行できるため、クリエイターも作業をしながら簡単に色情報を取得できる。

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同機能は、EIZOが出展するIBC 2023(2023年9月15日~18日、オランダ アムステルダム:No. NR23-008 3/3)、Inter BEE 2023(2023年11月15日~17日、幕張メッセ)で紹介する。