Atomosは、最新世代のカメラマウント型モニターレコーダー「Shogun」と「Shogun Ultra」を発表した。先月発表されたNinjaの新モデルに続き、両機器には新しいオペレーティングシステムAtomOS 11が搭載され、「EL Zone」、「ARRI False Color」ツール、新しいスケジュール再生・録画ツールなど、多数の新機能が提供されている。
AtomOS 11は、既存のShogun Connectユーザーにもファームウェア・アップデートを通じて無償で提供される。発売中のShogun Connectは後継機のShogun Ultraに置き換わる。ShogunとShogun Ultraはともに2023年10月初旬より出荷予定。どちらもアムステルダムで開催されるIBC 2023のATOMOSブースで見ることができる。
新しいShogunは、より多くのコーデックを標準搭載している。6K Apple ProRes RAW(Shogun Ultraでは8K)、Apple ProRes、DNxHD、そして以前は有料オプションとしてのみ利用可能だったH.265を搭載する。新ShogunおよびShogun Ultraは、新NinjaおよびNinja Ultraと同じ差別化機能を備えている。
新型ShogunとNinjaの主な違いは、前者がより明るく、2000nitの7インチスクリーン搭載を特徴としている。Shogunは12G-SDIとHDMIの両方の入出力を備えているため、Ninjaとは異なりクロスコンバートが可能。ShogunはNPバッテリースロットと2.1mmDC入力を内蔵し、電源オプションも充実している。
Shogun Ultraは、シネマカメラと組み合わせた用途に最適としており、Apple ProRes RAWで最大4K60pまで記録し、同時にHD 60pをH.265に記録できる。また、ARRI、キヤノン、RED、ソニーのカメラの多くの一般的なモデルから、ファイル名、タイムコード、レコード・トリガーを自動的に一致させることが可能。
ShogunとShogun Ultraの両モデルには、新しい4K Camera to Cloudを搭載。より高画質なビットレートH.265ビデオを録画し、アップロードすることが可能。カメラからクラウドへのワークフローには軽量だが、ソーシャルメディアにすぐに使用できる品質を確保しているという。
Shogunの両ユニットは、Atomos RemoteViewを利用することが可能。Atomosに搭載されているスクリーンのライブビューを他のAtomosモニターやiPad、Mac、Apple TVとワイヤレスで共有が可能。世界中のどこからでも、撮影現場で起きていることをモニターし、接続されたカメラで撮影している様子を見ることができる。RemoteViewは、制作チームにとって大きな新機能としている。この価格帯では今までにない機能を搭載しているという。
Shogun Ultraは、Wi-Fi 6Eとの統合により、低遅延のクラウド接続と高スループットを実現。今回もAtomosは最先端のWi-Fi規格をクラウド対応製品に採用することで、業界をリードできるという。
ATOMOSのCEOであるトレバー・エルボーン氏は、次のようにコメントしている。
NinjaとShogunの両ラインで、我々は新機能を市場に投入すると同時に、異なる製品群をより分かりやすくしています。NinjaとShogunは同等の性能を提供しますが、主な違いは画面サイズと輝度です。NinjaとShogunの性能は同等ですが、主な違いは画面サイズと輝度(5インチ、1000nit対7インチ、2000nit)、そしてクラウド接続性(モジュラー型か統合型か)です。新型NinjaとNinja Ultraと同じように、価格と性能の明確な選択肢をお客様に提供できるようにランナップしました。