Avidは、先日開催されたIBC2023において、強化されたコラボレーション、オープンで統合されたワークフローにより、テレビ、映画、ニュースのビデオおよびオーディオのメディア制作者をサポートする様々なソフトウェア製品およびソリューションを発表した。

AvidのSVP兼ビデオ&メディア・ソリューション部ゼネラル・マネージャーのティム・クレイマンは以下のようにコメントした。

IBC2023 では、業界は Avid がどのようにイノベーションを推進し続けているか、お客様が常にコンテンツの急激な需要の高まりの一歩先を行き、ニュース、スポーツ、ドラマ、映画などの高品質コンテンツの制作方法を積極的に変革していくかをご覧いただけるでしょう。

AIによる創造性の強化

10年以上にわたりAvidは、人工知能(AI)を革新的に適応し、創造性を促進して効率性を高めてきた。IBC2023のデモンストレーションでは、Avidの技術ロードマップが、ヒューマン・イン・ザ・ループのアプローチにより、AIの新たな応用を加速させて、どのように創造的なインテリジェンスを解き放っているかを紹介した。以下はデモンストレーションの一部である。

Media Composer 2023.8でプレビューとして利用できるAvidの次世代ScriptSync AI。AI文字起こし技術を活用するこのパワフルなソリューションにより、エディターは、簡単に文字に起こして、メディア・クリップを台本やトランスクリプトと自動的に整合することができる。このすべてをMedia Composer内の統合されたウィンドウから行える。

Avidの新しいMedia Composer PhraseFindTM AIもまた、AI文字起こし技術で動作し、Media Composerでプレビューとして利用できる。エディターは、キーワードを使って簡単にクリップを探すことができる。21言語を自動検出して、対応言語は今後増えていく予定。

Avidは、AvidのResearch&Advanced Development(RAD)ラボからのプロトタイプとソートリーダーシップと、生産性および創造性の加速を目的とした製品ポートフォリオ全体のAIイノベーションのプレビューを幾つかデモンストレーションした。

デジタル・ファーストのニュースルームを強化

Avidは、包括的で拡張可能な統合ニュースルームをさらに進化させ、世界中のニュース・チームが、あらゆる場所から簡単にコラボレーションし、あらゆる場所にコンテンツを迅速に配信できるようにするという。以下はデモンストレーションの一部である。

Avidの画期的なAvid | Stream IO、クラウドおよびCOTSへの構築に対応するパワフルなソフトウェアベースの制作向けインジェストおよびプレイアウト・ソリューションである。

メディア・インジェストのスケジュールを管理するAvidの新しいMediaCentral | Acquireソフトウェア・ソリューション、受信するフィードのリアルタイム・プレビュー機能付き、安全なブラウザ・ベースのユーザー・インターフェースからアクセス可能。

間もなくリリースされるMediaCentral | Collaborateのプレビュー。購入者がどのデバイスからでも柔軟にチームやタスクの割り当てを計画および管理でき、カスタマイズ可能なフォームやテンプレートでユーザー体験を最適化することが可能。

IBC2023におけるオープンAvidワークフロー

Avidのオープン性に関する取り組みにより、何百ものパートナーや開発者がAvidソリューションと統合して、顧客のワークフローを拡張および最適化できるようになった。

IBC2023では、効率性の向上と革新的な新しいワークフローを可能にする新しい技術インターフェースとソリューションを紹介した。

最新リリースのMedia Composer 2023.8に含まれた全く新しいMedia Composer Panel SDK(ソフトウェア開発キット)は、Media Composerのユーザー・インターフェース内に直接ホストされて、サードパーティ製ソリューションとの深い統合ワークフローを可能にする。

IBC2023の来場者には、Autodesk Moxion、Dixon Sports、PIXとの新しい統合ワークフローをご覧いただいた。

AvidはIBC2023において40以上の技術パートナーと連携し、活気溢れるパートナー・エコシステムと、数々のパワフルな新しいワークフローの拡張機能を紹介した。

Microsoft(スタンド 7 A43)は、ニュースおよびスポーツ制作に対応するAIドリブンのMediaCentral l Cloud UXワークフローと、リアルタイムのオーバー・ザ・ショルダー式のコンテンツ・レビューを実現するSRTを活用したAvid | Edit On Demandワークフローを紹介した。

近日公開のAvidのSaaSソリューションを技術プレビューした。Microsoft Teamsとの深いリアルタイム統合により、バーチャルのレビューおよび承認セッションがMedia ComposerおよびAvid | Edit On Demandから直接行える。

新しいAIワークフローを可能にするDigital NirvanaおよびTRACOとMediaCentral l Cloud UX のインテグレーションを技術プレビューした。

プロキシ・ワークフローと高解像度ファイル転送を実現するソニーおよびMarquisと新しいAvid | Edit On Demandの「lens to first edit」インテグレーションに加えて、コンテンツ配信に対応するFirst MileおよびHaivisionとEdit On Demandのインテグレーションを紹介した。

セキュアで拡張可能なコンテンツ制作ワークフローを実現するAmazon Web Services(AWS)上で動作する、Media ComposerおよびAvid NEXISストレージの特別プレビューを実施した。

映像ワークフローのサウンドを革新

Avidは、業界で最もパワフルな制作ツール、Pro ToolsとMedia Composer間の相互運用性を強化し、お客様がワークフローを合理化し、コラボレーションを強化することで、管理作業に費やす時間を減らし、クリエイティブな時間を増やすことを可能にする方法を紹介した。

Avidはまた、Pro Toolsユーザー・インターフェースに拡張機能を直接追加するサードパーティ製ソリューションとの新しいインテグレーションもプレビューした。

メディア制作の未来に向けたAvidのビジョンを共有

金、土、日の3日間、Avidは、メディア制作の未来に向けたAvidのビジョンを紹介するオープン・セッションを毎日数回開催した。

主なセッションは、Avidチーフ・アーキテクトのシャイレンドラ・マーサーが参加した「AI による創造性の発展」、Avidのビデオ・プロダクト・エバンジェリストのマイケル・クルーリックが参加する「オープン、統合、パワフルな、Media Composer Panel SDK」などである。

Avidは、IBC 2023で展示されるものを含め、イノベーション戦略と製品導入を具体化する洞察の共有に尽力している。以下は、最近公開されたリソースの一部。

  • クラウドにおける制作の未来
  • Avid CEOのジェフ・ロシカが、MovieLabs CEOのリッチ・ベルガーとのトークイベントで、MovieLabs 2030ビジョンの理念に関する同社の視点と進捗状況を語った。

  • ビデオ・サーバーの歴史
  • Avidのプロダクト・エバンジェリストであるクレイグ・ウィルソンが、1990年代初頭の同技術の誕生から、画期的な最新ソリューションAvid | Stream IOまで、デジタル・ビデオのインジェストとプレイアウトにおけるAvidの革新的な伝統を辿った。

  • Avid RADラボの内側
  • Avidのエンジニアリング・フェローのロブ・ゴンザルベスが、人工知能のような新しい技術をAvidがどのように探究しているのかを共有し、Avidソリューションや業界全体への応用の可能性を明らかにした。

最新情報を紹介するセミナー

日本では、IBC 2023でAvidが発表した最新情報を紹介するセミナー「Avid Pose IBC 2023」を、2023年10月6日に4年ぶりに開催する。

詳しい詳細は、以下のリンクより確認できる。