240221_MatterPort_top

Matterportは、Pro3スキャナーによる高密度スキャン機能を新たに発表した。現在ベータ版で利用可能なこの高密度スキャンは、as-built(アズビルド)のモデリングを今まで以上に簡素化し、ワークフローの効率化、エラーの最小化、プロジェクト期間の短縮に寄与するとしている。

As-builtは通常、点群ファイルの形式でレンダリングされ、設備管理、設計・建設に使用されるビルディングインフォメーションモデル(BIM)を作成するための基礎となるという。

高密度スキャンによって、Matterport Pro3はスキャン1回あたり、距離データを500万点以上も取得できるようになった。これはPro3の通常のスキャンモードと比較して6倍の密度だという。この技術的な飛躍により、建築現場や商業施設、その他複雑な構造を持つ建物の細部や繊細な箇所まで、非常に精密に捉えることが可能になる。これまで高額で難しかったアズビルトモデリングが、より簡単に実施できるようになり、導入の障壁が低減される。

建物空間をスキャンすると、ユーザーはE57ファイルの形で高密度な点群データを取得でき、Autodesk Revitやその他の設計・建設ソフトウェアにインポートできる。

ベータ版に登録することで、Pro3ユーザーはスキャン時に3つの密度オプションから選択できるようになり、業務の要件に応じて柔軟に対応することが可能になる。

  • 標準密度:1箇所あたりのスキャンに要する時間は20秒以内で、800,000点/スキャンの点群データを取得できる
  • 中密度:1箇所あたりのスキャンに要する時間は45秒以内で、1,500,000点/スキャンの点群データを取得できる
  • 高密度:1箇所あたりのスキャンに要する時間は2分以内で、5,000,000点/スキャンの点群データを取得することができる