Blackmagic Design導入事例:オートレース撮影「Flying Lap Media」の場合

Blackmagic Designによると、ダイナミックなオートレースの撮影で知られる「Flying Lap Media」のクリス・オーテンバーガー氏が、2024 SuperKarts! USA Winter Seriesの撮影にBlackmagic Cinema Camera 6Kデジタルフィルムカメラを使用したという。

Blackmagic Design製のシネマカメラを使い慣れている同氏は、このイベントのためにフルフレームのBlackmagic Cinema Camera 6Kに移行した。このフォーマットは同氏にとって慣れ親しんだフォーマットだったという。

オーテンバーガー氏は、次のようにコメントしている。

オーテンバーガー氏:何年も前にDSLRでビデオ撮影を始めた当初は、フルフレームカメラを使用していました。それ以来、業界はほぼ完全にスーパー35フォーマットに移行しました。

フルフレームで再び撮影できる機会が得られたことで、それがどれほど楽しく、夢中になる作業かをすぐに思い出しました。被写体をはっきりと分けることができ、遥かに広いフレームの構図を用いてダイナミックに物語を伝えられます。

Blackmagic Design導入事例:オートレース撮影「Flying Lap Media」の場合

クライアントが複数のフォーマットでの納品を希望することから、同氏はオープンゲート6:5フォーマットのセンサーを使用して撮影できることを喜んだという。

オーテンバーガー氏:オープンゲートで撮影できることは、映像制作においても非常に役立ちます。

縦長ビデオは好き嫌いが分かれますが、今後も引き続き使われていくフォーマットです。弊社が手がける仕事の多くにおいて、日々のSNSアップデートのために、まず縦長のコンテンツを作成し、次に横長、そして最後にシネマバージョンを作成する必要があります。

これまでは、これによりフッテージの撮影をどのように行うかが大きな問題となっていました。オープンゲートのおかげで、極めて高い柔軟性が得られ、単一のショットを様々なアスペクトレシオに使用できます。

フルフレームのイメージが得られるので、それをポストプロダクションで希望のサイズにクロップできます。以前は、同じクリップを縦長と横長で二度撮影する必要がありました。

Blackmagic Cinema Camera 6Kに搭載されたLマウントのおかげで、レンズの選択肢の幅が広がったという。

オーテンバーガー氏:弊社では必要最小限で無駄のないセットアップを使用しています。

動きの速い、高速のレースカーを撮影しているので、真の望遠レンズが必要です。つまり、キットの多くは依然として主に古いEFマウントの写真用レンズなのですが、これは低コストのアダプターと上手く機能します。しかし、この新しいLマウントのおかげで使用できるレンズの数が大幅に広がりました。

SIRUI 35mmアナモルフィックなどの優れた新しいレンズを試すことができ、以前は使えなかった様々なレンズを使えるようになりました。

Blackmagic Design導入事例:オートレース撮影「Flying Lap Media」の場合

同社は、スポーツ自体とその背景に存在する人間ドラマに焦点を当てた独自のスタイルから、スポーツ動画の撮影において中心的存在となっている。レースが行われる週末はあらゆるレベルで熱狂的なペースであるため、同氏はどんな状況でもすばやく反応できる必要があるとコメントしている。

オーテンバーガー氏:レースでの撮影はすべて"ラン&ガン"なので、自然光に常に頼らなければなりません。また、多くの場合、終日ギアを担いでいる必要があります。そういったことから、Blackmagicのカメラは軽量であるため、長時間の撮影に最適です。このスタイルの撮影は、目の前で何が起こっても、すぐに適応して変えられる必要があります。

同氏はキット内のツール全てを使うことにオープンであり、1日の中で時としてBlackmagic Cinema Camera 6KとBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proデジタルフィルムカメラを組み合わせて使用する必要があった。そういった異なるカメラからのフッテージであっても、編集で問題なくマッチすると信頼して撮影できるという。

オーテンバーガー氏:フルフレームカメラのカラーサイエンスとフッテージは、既存のPocket Cinema Camera 6K Proからのフッテージと全く問題なくマッチします。

同一のカラーサイエンスとファイルフォーマットを使用できることで、カラーコレクションとグレーディングが楽に行え、Blackmagic RAWファイルはとても柔軟性が高いので、弊社のワークフローにおいて大きな助けとなっています。

照明条件が変わり、多くの場合、強烈な太陽光であるので、ポストプロダクションでISOなどの設定を非破壊的に変更できることは、ショットが使えるかどうかの違いを生みます。

同社ではポストプロダクションのすべてを、編集、グレーディング、VFX、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioで行っている。

オーテンバーガー氏:撮影と、編集およびカラーグレーディングの両方にBlackmagic Designの製品を使用することで、すべてが上手くリンクしています。カメラとソフトウェアはシームレスに統合し、YouTubeなどのプラットフォームに直接アップロードできる機能のおかげで、簡単に作品を納品できます。

機材のコストに関しても、褒めても褒め足りません。Blackmagic Designは、多くの場合、信じられないほどの価格で、真の映画レベルのパワーを一般の手に提供しています。

Blackmagic Design導入事例:オートレース撮影「Flying Lap Media」の場合