Avidは、2024年9月13日~16日にアムステルダムにて開催されるIBC2024において、メディア・クリエイターがテレビ、映画、ニュース向けに高品質コンテンツを制作する方法を変革するために設計された機能強化をデモンストレーションする。AIの活用、相互運用性の向上、サードパーティの統合拡大など、コンテンツ制作を加速する費用対効果の高い、新たな技術が紹介される。
AvidのCPO、ティム・クレイマン氏は、次のようにコメントしている。
クレイマン氏:クリエイティブなストーリーテリングへのプレッシャーが強まっています。コンテンツ需要の増加、労働力のグローバル化、予算の厳しい制約により、企業はより少ないリソースでより多くのコンテンツを制作する必要に迫られています。Avidは、このような問題の解決に尽力しています。
IBC2024では、クリエイターから大企業まで誰もが、制作ワークフローを合理化し、品質を向上させ、コストを抑えられるようなイノベーションを紹介します。
Avidブースのデモンストレーション
どこにいてもインジェスト、どこへでもプレイアウト
IBC2024では、ニュースおよびスポーツの迅速なターンアラウンド・ワークフローを実現するAvidの次世代インジェスト/プレイアウト・ビデオ・サーバー・ソフトウェア・ソリューション「Avid | Stream IO」の最新版を発表。Avid | Stream IOは、SMPTE 2110規格が提供する既存のインフラストラクチャの中から選択する能力をサポートする。
Avid Adaのパワー
Avidは、パワフルなAI技術を活用したAvidのフレームワーク「Avid Ada」で動作する独自の文字起こしアプリケーション3種を紹介。アーティストや企業は、日常的な作業を自動化することで、創造性を高め、制作を加速できるという。
- 新機能「PhraseFind」
Avidの新しい文字起こしツールを搭載。エディターがタイムラインに直接カットできるソースクリップのトランスクリプトを自動表示することで、編集作業を加速。 - テックプレビュー Avidのブラウザベース・ツールセット「MediaCentral | Cloud UX」
MediaCentral | Cloud UXでは、新しいAIサービスにより、トランスクリプトを自動または手動で生成、話者を特定、超高速検索機能を活用して必要なテキストを素早く見つけることが可能。Avid Adaで動作し、クラウドに接続することなく多言語に対応する安全なソリューションだという。 - テックプレビュー「Pro Tools」セッション
Pro Toolsセッションで専用のトランスクリプト・ウィンドウから素早くオーディオ・ファイルをスキャンし、音声データを検索できる。音声(スピーチ)は、関連するクリップと一緒にテキストとして直接トラック上に表示でき、簡単に編集を適用可能に。
簡単にコラボレーション
Avidは、高品質コンテンツに対する高い需要に応えるには、シームレスなコラボレーションがチーム強化の中核であると理解しているという。
- Media ComposerとPro Toolsの互換性強化
プロフェッショナルなポストプロダクションで信頼されている2つの制作ツールの互換性を強化した。Avidの最新アップデートでは、Media Composerでボリュームとパン情報を自動化し、Pro Toolsで映像と音声間で編集とミックスのメタデータのシームレスな転送を可能にし、ポストプロダクション・ワークフローを強化する。 - テックプレビュー 「Avid NEXIS」のインテリジェント・キャッシング
Avid NEXISのインテリジェント・キャッシングのテックプレビューを実施。同機能により、リモートチームは、オンプレミス、クラウド、または AvidのSaaSベースのバーチャル・ポストプロダクション環境「Avid | Edit On Demand」のいずれの場合でも、リアルタイムのコラボレーション体験を向上することができる。 - テックプレビュー 「MediaCentral」のアップデート
Avidは、自動化ワークフローを推進するパワフルなルール・エンジン、充実したニュースルーム機能、MediaCentral | Cloud UXの新しい編集機能など、メディア・ワークフロー・プラットフォームMediaCentralのアップデートについてもデモンストレーションを行う。
拡大し続けるサードパーティとの統合エコシステム
Avidは、サードパーティとの統合提携を継続的に拡大し、卓越した制作体験を実現するお勧めツールを提供している。IBC2024では、以下の新規パートナー・ソリューションを紹介。
- MediaCentralプラットフォーム向けのTRACO社とDigital Nirvana社が提供するAIによるトランスクリプトとキャプション作成、言語翻訳。
- Marquis社との「Lens to first edit」統合により、ソニー社とLiveU社からオンプレミスのMedia ComposerとMediaCentral環境およびクラウドベースのEdit On Demandへのプロキシ・ワークフローと高解像度のファイル転送を実現。
- Spectra Logic社のMedia Composer用RioBrokerパネルから、オンプレミスまたはクラウド・ストレージ階層へシームレスなバックアップとアセットのアーカイブが可能。
- Doom Solutions社のVFXツールを搭載したMedia Composerで、VFXの作業効率を向上。
- Media ComposerでioMoVo社のDigital Asset Managementパネルを使って、どこにいてもAI駆動のデジタル・アセットへ高速アクセスが可能。
- Dropbox Replayの統合により、Pro ToolsとMedia Composer内で素早く効率的なフィードバックを実現。
Avidは、新しいパートナー統合によりARAワークフローを拡大。iZotope RX Spectral EditorとSyncro Artsなど、Pro Tools 2024.6に搭載されたARAの2機能を紹介する。また、Avidは、近日統合するSteinberg SpectraLayers、WaveLab、Acon Digital Acousticaなど、ARAワークフローのサポートの幅を拡大するオーディオ・ツールのテックプレビューも実施。
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