Avidは、クラウドベースでマルチ・プラットフォームのプランニングとパブリッシングを可能にするニュース制作ソリューションの業界リーダーであるWolftech Broadcast Solutions社を買収する、最終契約を締結した。
この戦略的な動きは、Avidがニュース、スポーツ、ライブ制作ワークフローの変革に注力していることを示している。
この買収により、Avidはデジタル・ファーストのエンド・ツー・エンドのメディア・ソリューションと、Wolftech社のストーリーに重点をおいたワークフロー管理に関する、専門知識を組み合わせることができる。Wolftech社とAvidの統合は、マルチ・プラットフォームの拡大により、大幅な効率性の向上とリモート・コラボレーションの強化を実現して、報道機関が迅速にストーリーを配信できるようにすることを目的としている。
AvidとWolftech社は、オープン性と、顧客の選択にコミットするとしている。Wolftech社は、すでにAvid MediaCentralを含む幅広いツールと統合している。今後も、Avidソリューションや他の業界をリードするプラットフォームとの統合を築いていく方針を指名している。
この買収により、Avidは2つのツールセット間の統合を深めつつ、幅広いメディア制作ツールやニュースルーム・システムとのパートナーシップを継続する。Wolftech社の既存顧客は、Avidの世界的規模のカスタマー・サポートとプロフェッショナル・サービスの恩恵を受けることになる。
Wolftech社の買収計画により、Avidは独自のAI機能を備える統合ツール・スイートを提供することができるようになり、ニュース制作会社に以下のように貢献できる。
- 縦割りを排除:デジタル、放送、長編チーム間の縦割りを無くすことで、創造性とオペレーションの明確性を解放。
- 効率性を向上:洗練されたプランニングと分析ツールでリソースを最大限に活用。
- ストーリーにフォーカス:あらゆるプラットフォームで視聴者を獲得し、ストーリーをより速く拡散。
- チームのコミュニケーションを向上:Webやモバイル・ツールを使って、ニュースルームからリモートや現場へ、コミュニケーションを一元化し、チームのコラボレーションを最適化。
- テクノロジーの動向に同調:統合エンジン、オープンAPI、AIフレームワークを活用し、レンズから編集、さらにその先まで、革新的でモジュール化されたワークフローを簡単に構築、進化させて、究極のコネクティッド・ニュースルームを実現。
Avid Technology 最高経営責任者のウェルフォード・ディラード氏は、今回の買収について次のようにコメントしている。
ディラード氏:Wolftech社をAvidファミリーに迎えることができ、大変嬉しく思っています。今回の買収は、ニュース市場におけるAvidのポジションを強化し、今日の目まぐるしく変化するデジタル環境において、報道機関の成功を支援するクラス最高のソリューションを提供するという、弊社のコミットメントを明確に示すものです。AvidとWolftech社は協力し、魅力的かつ効率的なストーリーテリングを可能にする刷新的なツールおよびワークフローを提供して、ニュース制作チームに革新をもたらします。
Wolftech社 最高経営責任者のアルネ・ベルヴェン氏は、今回の買収とニュース制作ワークフローに革新をもたらす可能性について、次のようにコメントしている。
ベルヴェン氏:Avidとの提携は、ニュース制作に革命を起こすというWolftechのミッションを、加速できるエキサイティングな機会です。Wolftechのマルチプラットフォーム・プランニング、コラボレーション、パブリッシュ機能をAvidの業界をリードするソリューションに統合することで、報道機関はかつてないほど効率的に、進化する視聴者の需要に対応し、これまで以上に効率的に高品質のコンテンツを、デジタル・プラットフォームに配信することができるようになります。