ニコン「NIKKOR Z 35mm f/1.2 S」発売。「ニコン Z マウントシステム」対応の大口径広角単焦点レンズメイン写真

ニコンの子会社、ニコンイメージングジャパンは「ニコン Z マウント」を採用したフルサイズ/FXフォーマットミラーレスカメラ対応の大口径広角単焦点レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.2 S」を2025年2月28日に発売する。国内での予約販売受付は、2月12日10時より開始される。

「NIKKOR Z 35mm f/1.2 S」は、NIKKOR Z レンズの「S-Line」に属し、高い光学性能を追求している。美しく柔らかなボケの実現やリアルな質感の表現を通し、被写体の存在感を引き立てるという。「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」(2020年12月発売)や「NIKKOR Z 85mm f/1.2 S」(2023年3月発売)と同じ設計思想のもと、高い描写性能と、広角でありながらも奥行きのある表現を可能としている。

光学系には、EDレンズ3枚とED非球面レンズ1枚を採用し、収差を効果的に低減。さらに、「メソアモルファスコート」、「ナノクリスタルコート」、「アルネオコート」の採用により、ゴーストやフレアを抑制し、卓越した光学性能を実現している。ウェディングをはじめとしたポートレート撮影やストリートフォトに加え、動画撮影など、幅広い場面でユーザーの映像表現をサポートするという。

主な特長

  • 高い光学性能が実現する極めて優れた解像力と、開放F値1.2の浅い被写界深度を活かした滑らかで美しいボケ、35mmの画角の組み合わせにより、ユニークな表現が可能
  • ピント面から遠ざかるにつれてなだらかに変化する滑らかなボケがもたらす立体感を実現
  • 絞り機構を中心に、対称型にレンズ群を配置する理想的なレンズ構成により、優れた光学性能を実現
  • EDレンズ3枚、ED非球面レンズ1枚により各種収差を効果的に低減
  • 「メソアモルファスコート」、「ナノクリスタルコート」、「アルネオコート」の採用で、ゴースト、フレアを効果的に抑えたクリアーな描写
  • 「STM(ステッピングモーター)」を採用した「マルチフォーカス方式」
  • フォーカス時の画角変化(フォーカスブリージング)の抑制や露出の安定化など、動画撮影に配慮した設計
  • 割り当てられる機能が豊富で便利な2つの「レンズFnボタン」を配置し、縦位置撮影時にもスムーズな設定変更が可能
  • レンズ鏡筒の可動部分をはじめとする随所に埃や水滴の侵入を防ぐシーリングを施すなど、高い防塵・防滴性能

主な仕様

マウント ニコンZマウント
焦点距離 35mm
最大口径比 1:1.2
レンズ構成 15群17枚(EDレンズ3枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ3枚、メソアモルファスコートあり、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり)
レンズ 光学20倍、28.8-576mm、f1.6-2.8
画角 63°(撮像範囲FX)
44°(撮像範囲DX)
寸法 約90mm(最大径)×150mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量 約1060g