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キヤノンは、映像表現の幅を広げたい動画クリエイター向けのAPS-Cサイズミラーレスカメラ「EOS R50 V」を2025年5月30日(金)に発売する。以前、2025年5月下旬に発売としていたもの。

また、「EOS Rシステム」の交換レンズ「RFレンズ」の新製品として、気軽に望遠撮影を楽しみたいユーザー向けの望遠ズームレンズ「RF75-300mm F4-5.6」も同日発売。こちらも以前、2025年5月下旬に発売と発表されていた。

それぞれのキヤノンオンラインストアでの販売価格は以下の通り。

  • EOS R50 V・ボディー:税込113,300円
  • EOS R50 V・RF-S14-30 IS STM PZレンズキット:税込140,800円
  • RF75-300mm F4-5.6:税込35,200円

EOS R50 V

動画撮影中心のモードダイヤルなど動画撮影に適したデザインおよび仕様

動画撮影中心のモードダイヤルや、縦位置での動画撮影のための三脚用ねじ穴、カメラ前面と上部の計2カ所に配置された大型の動画撮影ボタン、動画撮影中に赤色点灯するタリーランプなど、快適な動画撮影のための多彩な仕様を備え、操作性を高めている。

また、ファインダーをなくすことで、動画向けアクセサリーとの親和性が高いフラットで直線的なデザインを採用しているほか、長時間撮影でも疲れにくい小型・軽量ボディを実現している。さらに、放熱性の高い設計により、温度上昇に起因する撮影時間への影響を低減するなど、長時間の撮影やライブ配信にも適した仕様になっている。

クリエイターのための本格的な動画撮影性能

APS-CサイズCMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC X」の組み合わせにより、自然で美しい、被写体を際立たせるボケ表現を実現する。また、クロップなしの6Kオーバーサンプリングによる高画質な4K30P動画撮影に加えて、4K60P(crop)の動画撮影ができる。

さらに、「EOS R SYSTEM」では初めてカラーフィルターを搭載し、シネマティックな映像表現を手軽に楽しめる一方で、「CINEMA EOS SYSTEM」にも搭載されている、用途に応じて画質調整が可能な「カスタムピクチャー」も搭載するなど、細部にこだわるクリエイターのニーズにも応える。

「RFレンズ」として初めてパワーズームを内蔵した広角ズームレンズ「RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ」

「RFレンズ」として初めてパワーズームを内蔵しており、一定速度でなめらかに被写体にズームすることが可能だ。EOS R50 Vとの組み合わせでは、カメラ側でパワーズーム操作ができる。

また、レンズのズームリングでのズーム操作も可能なため、自撮り撮影などを行う際にレンズ側から操作でき、画角調整が容易だ。ズーム速度はズームリングの回転角度に応じて低速と高速の2段階で行える。さらに、ズーム時に鏡筒が繰り出さない全長固定とすることで、カメラ全体の重心が変化しにくいため、バランス調整が重要なジンバル撮影時などにおいても、快適で安定した撮影を実現する。

RF75-300mm F4-5.6

RF75-300mm F4-5.6は、標準ズームレンズでは撮影が難しいシーンに取り組みたいユーザーや、スマホやコンデジからのステップアップを目指すユーザーに向けた望遠ズームレンズだ。

同レンズは、旅行先や屋外での撮影にも気軽に持ち運び、望遠撮影を楽しむことができる小型・軽量設計となっている。さらに、「EF75-300mm f/4-5.6 III」(1999年4月発売)の光学設計を活用し、RFマウントとして商品化したことで、普及価格帯を実現している。

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携帯性に優れた小型・軽量設計

離れた場所から被写体を大きく写したいシーンはもちろん、被写体と背景との距離が圧縮されたように写ることを生かした風景写真など望遠ズームならではの撮影表現に対応し、ユーザーの撮影領域を拡大する。

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野鳥撮影など望遠ズームならではの撮影が可能

焦点距離75mmから300mmをカバーする望遠ズームレンズ

焦点距離75mmから300mmの望遠域をカバーしている。近づくと逃げてしまうような動物や野鳥の撮影、運動会や発表会での離れた場所からの人物撮影、スタジアムでのスポーツ撮影など被写体を大きく写したいシーンだけでなく、ボケを生かして被写体をより際立たせたいシーンなど様々なシーンで活用できる。

さらに、APS-Cサイズカメラとの組み合わせでは、35mm判換算で焦点距離120mmから480mm相当の超望遠撮影を実現し、野鳥や飛行機などの撮影も可能だ。

携帯性に優れた小型・軽量設計により幅広い撮影シーンに対応

望遠ズームレンズながら、全長約146.1mm、質量は500mlのペットボトル飲料1本分と同程度の約507gの小型・軽量設計を実現している。また、EOS Rシリーズ最軽量の「EOS R100」(2023年6月発売)との組み合わせでは、約863gの質量を実現し、気軽に持ち運びが可能だ。

さらに、小型・軽量設計を活かして、静止画撮影だけでなく、動画撮影時においても気軽に撮影を楽しむことができる。