
より高速な急速充電、信頼性の向上、そしてアプリによるリモートコントロールが可能
DJIはポータブル電源「DJI Power 1000」の強化版である「DJI Power 1000 V2」を発表した。同製品は、高速な急速充電、信頼性の向上、そしてアプリによるリモートコントロールに対応している。
DJI Power 1000 V2は、連続2600Wの出力と1時間未満でのフル充電が可能なポータブル電源である。中国、北米、日本向けのAC電源が新たに増設され、キャンプ愛好家、コンテンツクリエイター、DIY愛好家、ドライブを趣味とする人、または家庭用バックアップバッテリーとしての利用が想定されている。
DJIのプロダクトエクスペリエンスディレクター、フェルディナンド・ウルフ氏は次のように述べている。
ウルフ氏:エンドユーザーの皆様の声は私たちにとって非常に重要であり、お客様が求める最新技術を提供できるよう尽力しています。
新しくアップグレードした1024Whポータブル電源は、絶え間なく安定した電源を供給するだけでなく、フル充電までの時間を短縮、遠隔で操作できるDJI Homeアプリを通じたコントロールや簡単な管理と安全対策の強化により、信頼性が向上しています。
さらに、インテリジェントバッテリー管理システム(BMS)のインバーターを保護するために新しいポッティング保護処理を施している。この新モデルにより、ユーザーはこれまでにない安心感とともに、最高のポータブル電源体験が可能となる。
さあ、パワフルな自由を
DJI Power 1000 V2は1024Whのバッテリー容量を持ち、重さ14.2kgで、安定した2600Wの電力供給が可能である。急速充電を利用した場合、56分でフル充電が可能であり、急いでいる場合にはわずか37分で約80%まで充電できる。家庭用バックアップや緊急時には、最大5台の2048Wh拡張バッテリーを接続することで、容量を11264Whまで拡張でき、堅実な家庭用電力バックアップとして機能する。
このポータブル電源は、スマートフォンを約57回、デジタルカメラを約59回充電できるほか、電動ジャッキハンマーを約1.2時間、Wi-Fiルーターを約76.8時間、ノートパソコンを約9回使用できるなど、多様な電化製品への給電が可能である。
キャンプやドライブ旅行 | コンテンツ制作 | DIY | 家庭用予備電源 |
携帯電話 約57回 |
デジタルカメラ 約59回 |
電動ジャッキハンマー 約1.2時間 |
Wi-Fiルーター 約76.8時間 |
キャンプ用ライト 約32回 |
ノートパソコン 約9回 |
電動チェーンソー 約29分間 |
冷蔵庫 約20時間 |
コーヒーメーカー 約55分間 |
ドローン 約12回 |
電動切断工具 約40分間 |
ランプ 約92時間 |
プロジェクター 約9.2時間 |
撮影用照明機材 約1.2時間 |
炊飯器 約1.2時間 |
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車載冷蔵庫 約19時間 |
スピーカー 約64回 |
ジューサー 約3.6時間 |
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扇風機 約9時間 |
電子レンジ 約1.3時間 |
約30分で飛行を再開
別売りの充電ケーブルと組み合わせることで、DJI Power SDC超急速充電機能を利用し、特定のDJIドローンのバッテリーを急速充電できる。これにより、約30分でバッテリーを10%から95%まで充電し、ドローンの飛行を再開することが可能となる。クリエイターは、ドローンバッテリー3個とDJI Powerポータブル電源1台があれば、充電切れを気にせずに1日中撮影を楽しむことができるという。
家庭用電源、太陽光発電、車内電源、どれを選ぶかはあなた次第
DJI Power 1000 V2は、ユーザーの状況に応じた充電方法を提供する。
ACコンセント充電:家庭用電源に接続することで、ゼロから80%までわずか37分、フル充電まで56分で完了する。

太陽光充電:DJI Power ソーラーパネル アダプターモジュール(MPPT)またはDJI Power 1.8kWソーラー/車内用超急速充電器を介してソーラーパネルに接続し、最大1800Wの太陽光入力で充電が可能。1024Whの充電はわずか40分で完了する。

車内充電:DJI Power 1kW車載用超急速充電器や1.8kWソーラー/車載用超急速充電器を使うことで、車のオルタネーターからの余剰電力を活用し、DJI Power 1000 V2を素早く充電できる。これにより、一般的な乗用車にも対応する。拡張バッテリーを使用すれば、わずか78分でポータブル電源をゼロからフル充電できる。

これまで以上に安全性を強化

DJI Power 1000 V2は、本体構造、バッテリーセル材料、システムソフトウェアにいたるまで、安全性を最優先に設計されている。インテリジェントバッテリー管理システム(BMS)は、最大4,000回の充電サイクル後も80%の容量を維持できるLFPセル、10年の寿命、温度センサー、ヒューズ、難燃性、高強度素材の使用などの特徴を備えている。BMSには新しいポッティング保護技術が採用され、インバーターを保護することで、雨や結露、塩水噴霧といった過酷な環境下でも安全な動作を保証する。DJIの公式ストアで購入した場合、ポータブル電源には3年間の保証が付帯し、登録を完了するとさらに2年間の保証が追加され、合計5年間の保証期間となる。
防災製品等推奨品としての認証

DJI Power 1000 V2は一般社団法人防災安全協会の定める防災必要性・安全性・機能性において、審査会での評点をクリアし認証された。災害分野においても有益な活用が可能である製品として安心を提供する。
停電時でも、問題なし

停電時でも、電化製品が電源の入ったDJI Power 1000 V2にAC出力ポート経由で接続され、両方に電力が供給されている場合、DJI Power 1000 V2はデフォルトでUPS(無停電電源装置)モードに切り替わる。急な停電が発生した場合でも、DJI Power 1000 V2は0.01秒以内に接続しているデバイスへの給電を開始し、これは前バージョンと比較して2倍の速さである。
多様なポートで多様なシーンに対応

DJI Power 1000 V2は、2つの140W USB-C出力ポートを備え、合計280Wを供給する。これは市場の一般的な2つの100W USB-Cセットアップより40%多い出力である。最大140WのPD3.1急速充電に対応しており、USB-Cポートを搭載したほとんどのデバイスの電力需要を満たし、高性能ノートPCの充電も可能である。
アプリによるリモート操作

新しいDJI Homeアプリを使用することで、Power 1000 V2をスマートフォンやタブレットから制御できる。シンプルで使いやすいインターフェースにより、AC出力のオン/オフのリモート切り替え、パラメーターの調整、リアルタイムでの電力状況監視が可能である。ポータブル電源本体に加え、Expansion Battery 2000や1kW/1.8kW超急速充電器のパラメーター表示や調整も行える。
豊富なアクセサリー

Power 1000 V2に搭載された複数のポートは、汎用性に優れ、様々な種類のソーラーパネル、電源ケーブル、アダプターに接続することが可能だ。どこにいても、何をしていても、Power 1000 V2があれば常に電源を確保できる。
DJI Power Expansion Battery 2000
2048Whの拡張バッテリーは、専用ケーブルでPower 1000 V2ユニットに接続できる。最大5つの拡張バッテリーを接続することで、合計11,264Whの電力供給が可能。
DJI Power 1kW車内超急速充電器
DJI Power 1kW車内超急速充電器:走行中、車のオルタネーターからの余剰電力を活用し、Power 1000 V2を最大1000Wで効率よく充電する。カーバッテリーへのリバース充電も可能で、バッテリー消耗を防ぎ、双方向充電と車載バッテリーの容量拡張を実現する。
DJI Power 1.8kWソーラー/車内超急速充電器
DJI Power 1.8kWソーラー/車内超急速充電器は、ソーラーパネルとRV1のオルタネーターに同時接続が可能。これにより、最大1200Wの太陽光発電と600Wの車載電力を同時に供給し、Power 1000 V2および拡張バッテリーを効率的に充電する。
また、Power 1000 V2を使ってRV1のバッテリーに接続し、リバース充電を行うことで、バッテリーの消耗を防ぐことができる。これにより、インテリジェントな双方向充電と車載バッテリーの容量拡張が可能になる。1.8kW超急速充電器は、XT90ポートを介してソーラーパネルにも接続できる。最大1800W1の太陽光発電を利用することで、Power 1000 V2を高速充電できる。
IBCPOWER 200W 折りたたみ式ソーラーパネル
DJI Power 1000 V2は、DJI Powerソーラーパネルアダプターモジュール(MPPT)を使用して、太陽光充電ができる。
DJI Power ソーラーパネル アダプターモジュール(MPPT)
1~3枚のソーラーパネルに接続し、太陽光発電でDJI Power 1000 V2を200充電できる。
DJI Power 1000保護収納ケース
ポータブル電源を衝突やほこりから保護し、ポータブル電源の持ち運びの利便性が向上する。
価格と販売時期
DJI Power 1000 V2は、6/10より、DJIオンラインストアをはじめ、認定ストアおよび正規DJI製品取扱店から購入できる。
すべてのデータは、ラボ環境下で測定したものであり、実際の使用では、異なる場合がある。詳細については、こちらをご参照のこと。
すべてのアクセサリーは別売。

