株式会社アスクは、同社が取り扱うVizrt社の最新I/Oデバイス「Viz Connect Studio I/O」を発売した。希望小売価格は税込2,992,000円である。
Viz Connect Studio I/Oは、放送・ライブ配信・イベント制作など、異なる映像信号が混在する現場において、ST 2110・NDI・SDIなど各フォーマットの相互接続やルーティングを1台で実現。従来の接続トラブルや複雑なシステム構成といった課題をスマートに解消する、ライブプロダクション向けの高性能I/Oデバイスである。
異なる信号を自在に変換・統合する映像ハブ
Viz Connect Studio I/Oは、ST 2110、NDI、SDIなどの多様な映像信号に対応し、相互変換やルーティングを1台で実現する。最大8系統の3G-SDI、または2系統の12G-SDI+4系統の3G-SDI構成に対応。ST 2110、SDI、NDIなど多様な信号形式を柔軟に接続できる。
- ST 2110/NDI/SDI/SRTなど主要なIP・ベースバンド信号に広く対応
- 最大8系統の3G-SDI、または2系統の12G-SDI+4系統の3G-SDIを柔軟に構成可能
- 最大60pのHDおよび4K/UHDの映像信号に対応し、混在での運用もスムーズに構築可能
- 最大8チャンネルのSDI信号を同時収録でき、Vizrt Network Remote Storageなどと連携してアーカイブ運用にも対応
- チャンネル単位で色調整が可能なプロックAMPと、ウェーブフォーム/ベクトルスコープを標準搭載
- 視認性と操作性に優れた前面インターフェースを採用
- 冗長電源対応の堅牢な1Uラックマウント設計で、安定した常時運用が可能
高度な入出力構成と映像管理機能
同製品は、動的な入出力構成に対応しており、最大8系統の3G-SDI、または2系統の12G-SDI+4系統の3G-SDIを自由に組み合わせて設定可能。各チャンネルは入力・出力として柔軟に割り当てることができ、映像信号の変換・収録・モニタリングを一括管理できる。
さらに、最大8チャンネルのSDI映像を同時に収録できる録画機能を搭載し、Vizrt Network Remote Storageとの連携によってライブ制作とアーカイブの効率的な統合運用が可能だ。
また、各チャンネルにはプロックAMPによるカラー補正機能を備え、内蔵のウェーブフォームモニター/ベクトルスコープによりリアルタイムな映像品質チェックも行える。
NC2 I/Oユーザーにも最適なアップグレード機器
Viz Connect Studio I/Oは、従来の「NC2 I/O」と同等のSDI⇄NDI変換機能を備えた後継モデルとして、Vizrtの新たなI/Oシリーズ「Viz Connectシリーズ」の中核を担う製品としている。
ST 2110対応を含む今後のIPワークフローへのスムーズな移行をサポートし、既存のNC2 I/Oユーザーにとっても、より拡張性と柔軟性に優れたアップグレードパスとなる。
Viz Connect Studio I/O活用例
- 放送局やプロダクションでのST 2110移行時のハイブリッド運用:既存のSDI設備とIP機器を共存させ、段階的な移行を支援
- スポーツ中継やイベントでのマルチカメラ収録/配信:SDIカメラ、NDIスイッチャー、リモート中継などの信号を集約
- ニュース制作やライブ配信スタジオでの即応性が求められる環境:コンパクトかつ柔軟なI/O構成を実現
- クラウド・オンプレミスが混在する映像制作体制:複数のプロトコルを一元管理し、運用負荷を軽減