Mavisは、プロ向けiOSカメラアプリ「Mavis Camera」の最新バージョン(v7.4)を発表した。今回のメジャーアップデートでは、オプションのアプリ内購入により「Film Kit 」の提供を開始した。同オプションにより、iPhoneやiPadでよりシネマティックな表現と柔軟性を求めるクリエイター向けに、LUTワークフローとオープンゲート撮影機能が解放されるという。
Film Kitの中核となるのは新たなカラーワークフローだ。クリエイターはカスタム.cube LUTをインポートし、ビューファインダーでルックをプレビューする(録画には影響しない)か、LUTを成果物に書き込むかを選択できる。このアプローチはAtomos Ninja Phone使用時のHDMI入力にも拡張され、Mavis CameraはiPhone内蔵カメラだけでなく、DSLRやミラーレスカメラからのLUT適用済み映像もプレビューまたはキャプチャできる。
Film Kitには、クリエイティブな成果をより迅速に得るために、ブリーチバイパス、バニー、シネマティック、IR、モノクロ、ヴィンテージなどのフィルターLUTが内蔵されており、最小限の設定でショットに映画的な雰囲気を与えることができるという。撮影からライブストリーミングまで迅速に作業を進める必要がある場合、これらのLUTを記録し、ライブストリーミングやNDIなどの下流ワークフローに引き継げる。
MavisのCEOであるパトリック・ホルロイド氏は、次のようにコメントしている。
ホルロイド氏:今回のMavis Camera最新版では、映画的な判断を直感的に行えるようにしたいと考えました。
Film Kitは、iPhoneで撮影する場合でも、DSLRやミラーレスカメラを使用する場合でも、制作のスピードを落とすことなく、クリエイターが求めるルックをモニタリングしたり、キャプチャするための実用的な方法を提供します。
カラーマネジメントをさらに簡素化するため、Mavis Camera v7.4ではMLUT(MavisLUT)を導入した。これは、複数の従来のLUTと関連メタデータを1つのファイルにまとめることができる新しいフォーマットだ。MLUTは、特に異なるカラースペースで作業する場合に、チームがルックをより簡単に整理できるように設計されている。
Film KitにはOpen Gateキャプチャ機能も追加され、クリエイターは1回の撮影からリフレーミングを行い、異なるアスペクト比で配信が可能。Mavis Cameraは2つのOpen Gateモードを提供する。1つはApple Logワークフロー用、もう1つは対応デバイスで4K以上の解像度で撮影できるRec.709用だ。また、Apple独自のプロ向けキャプチャーワークフローの方向性を反映し、Apple Log 2にも対応した。
v7.4は、撮影とカラー調整に加え、無料のATOMOSphere Camera to Cloud連携によるクラウドサポートが強化され、Atomosエコシステムへの段階的アップロードを実現、レビュー・共有・共同作業が可能になる。
今回のリリースでは、その他の細かい改善も多数実施されたという。具体的には、セットアップを迅速化する新たなホワイトバランスプリセット、一般的な値にスナップするシャッター角度選択の改善(180°などの標準値を確実に設定しやすくする)、翻訳の更新(英語に加え、フランス語、スペイン語、中国語、ドイツ語を完全サポート)、そして様々なバグ修正とパフォーマンス改善が含まれる。
Mavis CameraアプリはApp Storeから無料でダウンロード可能。Film Kit機能(LUT、MLUT、オープンゲートを含む)は、アプリ内購入で9.99米ドル(現地通貨換算)を1回支払うことでロックが解除できる。
Mavis Cameraの詳細については、こちらをご参照のこと。