Vizrtは、オンライン及びモバイル動画のメディアアセットマネジメント「Viz One 8.1」において、スピード、インテリジェンス、正確性に重点を置いたAI駆動の新機能をリリースしたと発表した。
現在、放送事業者やコンテンツ所有者は、より多くのコンテンツを、より短時間で、より多くのプラットフォーム向けに提供するという高まるプレッシャーに直面している。未加工映像の量が増え続け、手作業によるショットログ作成やアーカイブ調査には限界がある中、従来のワークフローはもはや持続可能ではなくなっているという。
こうした共通の課題に対応するため、Viz One 8.1はaiconixの主権型AIプラットフォーム「DeepVA」と統合され、メディア管理の重要な工程を自動化することで、時間のかかる手作業中心のプロセスから、スピードと正確性を備えたメディア管理へとチームを移行させる。
視覚的理解によるコンテンツの高度化
この統合により、Viz One 8.1に搭載されたAIによる視覚認識機能を使って、ユーザーは数秒で適切なコンテンツを見つけ出すことができる。映像素材内の人物、物体、シーンを自動的に識別・タグ付けし、学習可能なカスタムモデルを含めて、アーカイブやワークフローに視覚的理解を付加する。

AIによる自動メタデータ生成により、手作業でのログ作成は不要となる。代わりに、チームはAIが生成したメタデータを確認し、未知の対象に対してカスタムモデルを学習させ、必要に応じて品質確認を行うことができる。その信頼性は非常に高く、ログ作成の正確性は最大50%向上、ログ作成ワークフローは10倍高速化、検索および発見は5倍迅速になるとしている。時間効率の向上により、最適なクリップ、シーン、テーマを見つけ出す可能性が大きく広がり、コンテンツの再利用、コンプライアンス対応、さらには収益化の可能性も拡大する。
aiconixのCMOであるエスター・アロヨ氏は次のようにコメントしている。
コンテンツ制作者には、画一的なAIではなく、それぞれのニーズに適したAIが必要です。DeepVAは、カスタムモデルの学習と構造化された機械可読メタデータの生成を可能にすることで、Viz Oneのユーザーがワークフローを最適化し、より関連性が高く、地域に即したコンテンツを視聴者に届けられるようにします。
リサーチやクリップ発見が高速化されることで、ボトルネックが減少し、ニュース、スポーツ、エンターテインメントといった分野で、あらゆるプラットフォームに向けて制作を行う放送事業者やコンテンツ制作者に、より高い創造的柔軟性がもたらされる。
将来を見据えた基盤の上に構築
Viz One 8.1は、オンプレミス、ハイブリッド、クラウド環境にシームレスに拡張できるよう設計された、コンテナ化アーキテクチャを基盤としている。DeepVAのAIサービスは、各Viz One環境内に安全に導入されるため、機密データをインフラ外へ持ち出すことなく、強力なAIワークフローを実現できる。
VizrtとDeepVAは、メディア分野におけるAIの実践的なアプローチを切り拓いているという。それは、不要な複雑さを排し、真に価値を生む領域に自動化を導入することである。Viz One 8.1は、手作業によるタグ付けに費やしていた時間を大幅に削減し、最も関連性の高いアセットを即座に表示し、コンテンツ制作者がより良いストーリーを、より迅速に伝えることを可能にする、実効性のあるAIを提供するとしている。
VizrtのMAM部門責任者であるヨッヘン・ベルクドルツ氏は次のようにコメントしている。
Viz One 8.1は、効率化を加速させるという当社の長期ビジョンにおける次のステップです。Viz Oneの実績ある信頼性とインテリジェントな自動化を組み合わせることで、お客様が今日よりスマートに業務を行い、将来に向けてより強固なメディア運用体制を構築できるよう支援します。