TVU Networksはロイターと提携し、衛星通信からクラウド管理型のIPベースのライブニュース配信モデルへの段階的な移行を進めていることを発表した。新しいインフラは最初の地域ですでに稼働しており、世界的な展開も戦略的に進められている。

IPへの移行

衛星通信は信頼性が高く、実績があり、世界中で利用可能だが、気象条件によって伝送品質が低下したり通信が中断されたりする可能性があり、帯域幅の容量は固定されている。TVU MediaHubとTVU NOC(ネットワーク運用センター)を基盤とする新しいクラウド管理型IPインフラは、衛星通信では解決できない4つの根本的な課題に対処する。

  1. 信号品質:新しいIPプラットフォームは、あらゆる環境や地域において、より一貫性が高く、安全で信頼性の高いオーディオおよびビデオストリーム品質を実現すると同時に、コストを削減する。
  2. 組み込みの冗長性と災害復旧機能:クラウドインフラストラクチャには、地理的に分散された冗長性と自動フェイルオーバー機構が組み込まれており、あらゆる想定されるシナリオにおいてサービスの継続性を確保する。プラットフォームがクラウドベースであるため、これらの機能は追加コストなしでオンデマンドで利用可能。
  3. 運用の柔軟性:IP配信はソフトウェア定義型であり、動的に再構成が可能。本プロジェクトの次の段階に進むにあたり、ロイターは物理的なインフラに触れることなく、リアルタイムで信号を拡張し、新しいワークフローを統合することを目指す。これにより、リードタイムを要することなく、ライブニュースのペースに合わせて配信容量をオンデマンドで調整することが可能になる。
  4. 複雑さとコストの削減:この移行により、総所有コスト(TCO)の削減と、日常業務の簡素化が見込まれている。

技術基盤

TVU Networksのシニア・ソリューション・アーキテクト、ヨハネス・ヘックマン氏は、次のようにコメントしている。

ヘックマン氏:今回の移行における技術的基盤は、信号処理とルーティングを担う「TVU MediaHub」と、ネットワーク全体の監視、運用、インシデント対応を担う「TVU NOC」の組み合わせです。このアーキテクチャにより、リアルタイムの可観測性、自動フェイルオーバー、そしてクラウドの演算能力とネットワーク容量の動的なスケーリングを備えた、ソフトウェア定義型の配信環境を実現します。

この提携により、ロイターのグローバルなライブニュース配信とTVU Networksの技術が融合した。両社は協力し、24時間365日のニュースルームの需要を大規模に支えるよう設計された、堅牢な配信モデルを構築した。

TVU NetworksのCEOであるポール・シェン氏は次のようにコメントしている。

シェン氏:このプロジェクトでロイターと協力することは、ライブコンテンツのグローバルな配信方法の変革を支援すると同時に、その移行が同社の既存の運用モデルに適合するよう確保することにあります。

今後の展開

今回の移行は、ロイターとTVU Networksによる、より広範かつ複数年にわたる提携の第一段階となるという。次の段階では、より多くの視聴者に対して、より多くのライブコンテンツを同時に配信するための新機能が導入される予定だ。

ロイターとTVU Networksは、ラスベガスで開催されるNAB 2026にて、同プラットフォームのライブデモを行う予定。