良質の映像が勢揃い Computer Animation Festival (SIGGRAPH2010)
世界最大のコンピュータグラフィックスの学会・展示会であるSIGGRAPH 2010(主催:ACM)が、2010年7月25日から29日(米国時間)の5日間、米国ロスアンジェルスで始まった。展示会などは27日より開催される(現在現地26日)。SIGGRAPHは、毎年開催地を変えることで有名。昨年は、米南部のニューオリンズ市で開催された。2011年はカナダバンクーバーでの開催が予定されている。 今年も現地からレポートをお送りする。現在公開されているのは以下の通り
SIGGRAPH はコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術の学会であるが、CG(コンピュータグラフィックス)を活用した映像作品や、アート作品、製品の展示会も充実している。映像作品は Computer Animation Festival の枠組みで、数多くの応募作品と、良質の招待作品が会期中に上映される。
今年は ELECTRONICTHEATER SCREENINGS 良質の短編作品LIVE REAL-TIME DEMOS ゲーム等のリアルタイム映像デモ作品COMMERCIALS AND CINEMATICS テレビCMや映画の特殊効果、SHORTS AND LONG SHORTS 15分前後の長めの短編、中編作品、STUDENT ANIMATION 学生作品、CHINESE STUDENT ANIMATION 中国の学生作品とカテゴリ分けされ、毎日スクリーニングと呼ばれる上映が繰り返されている。
また今年は特に PRODUCTION SESSIONS と呼ばれる、映像制作プロダクションによるメイキングの発表が予定されている。展示会は27日から始まるが、まずは、速報として今年の作品を現場からお送りしたい。CAF (Computer Animation Festival) の今年の受賞者作は以下のとおりだ。
BEST IN SHOW AWARD:最優秀賞
Loop
Jan Bitzer, Ilija Brunck, Csaba Letay
http://www.polynoid.org/polynoid_loom.html
JURY AWARD:審査員特別賞
Poppy
James Cunningham
http://www.poppyfilm.com/
BEST STUDENT PROJECT PRIZE:学生奨励賞
The Wonder Hospital
Beomsik Shimbe Shim
http://www.shimbe.com/The_Wonder_Hospital.htm
上記3つの作品に限らず、どの映像作品も映像表現に限らず物語そのものに広がりを持ったものが多かった。ストーリーの展開や、独特の質感を持った表現など、観るものの印象に強く訴えるのみならず、是非とも続編を観てみたいと感じさせるものであった。