SIGGRAPH初日から3日目。Exhibition(展示会)も今日から始まり、これからが来場者も増えて賑やかになってゆく。そんなSIGGRAPHの会場の様子をダイジェストでお知らせしよう。
やはり縮小傾向が感じられる会場構成
まず3日間セッションやイベントを回ってみて感じたのは、Vol.02でも言及されているが、規模の縮小だ。昨年までは会期前日の土曜日の午後からレジストレーションが開始されるのだが、今年は初日の日曜日、午前中からの開始となっている。これに対応してセッションは午後からの開始となる。つまり、日程的には昨年同様の5日間であるが、セッションのボリュームとしては約半日減った事になる。(とはいえ、日曜日は従来セッション数が少なかったのだが)。
会場も最も大きなホールは1つのみ。セッションの殆どが中型規模の会議室を使用している。しかし、人気のあるセッションでも、若干の満席状態に留まるほどで、会場が狭いという印象は無い。因に一昨年は巨大なNOKIAシアターで開催されていたELECTRONIC THEATERはホールでの上映となり、予め期日を指定しての入場制限はなくなっている。
狭くても賑やかさは変わらないExhibition会場
Exhibition会場は初日から賑わっている。会場の規模はやはり縮小傾向にあるが、かえって密度感が増して、昨年のニューオリンズよりも会場が賑やかに感じられる。ざっと会場を見て感じたのは『アバター』の影響なのか、バーチャルカメラをデモンストレーションするブースが増えていた。さらなる詳細は追ってレポートする。
SIGGRAPH会場を歩くならiPhone必須?? 便利な公式アプリ
今年はiPhone/iPodTouchアプリのガイドが無料で配布されている。これは全曜日ごとのセッション、イベント参照、セッションの概要や会場マップの表示、個人のSIGGRAPHスケジュール管理、コンベンションセンター周辺の案内など至れり尽くせりだ。会場ではiPhoneをタップしながら次のセッション会場へ移動する様子があちこちで見られた。
今年はゆったりした雰囲気でセッション中継と無線LANサービスを提供するGeek Bar
昨年までは陽気なロボットQUASIでエントランスが賑わっていたGeekBarは今年はゆったり、静かにセッションのリアルタイム中継と無線LANサービスを提供している。
Emerging Technologies
テクノロジーのお祭り雰囲気は健在のEmerging Technologies、Art Gallery Emerging Technologiesは日本の大学からの出展が多く、今年はSONYが360度立体ディスプレイが出展され非常に幅広い内容となっている。傾向として視覚強化と触覚のディスプレイ化をテーマとしたものが多かった。
会場の縮小など気にならないセッション会場のにぎわい
本日開催された、Animation Blockbuster Breakdownに並ぶ行列。非常に長い行列ができて、一時的に入場が制限された。
全体的に会場は縮小しているが、セッション参加者のモチベーションは高く、人気のあるセッションは非常に長い行列ができるほどだ。会場が狭くなった分、この機会に様々なものを吸収しようという参加者の熱気をとても感じる。かつての華やかでお祭り色の強かったSIGGRAPHも魅力的なカンファレンスであるが、本質的な部分は昔も今も変わらず、この熱気に魅了されてるのだと改めて思わされた。
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