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「撮影スタイルを革新する~決定的瞬間は4K PHOTOから~」をテーマに
パナソニックは「撮影スタイルを革新する~決定的瞬間は4K PHOTOから~」をテーマに、4K記録に対応したハイエンドハイブリッドミラーレス一眼DMC-GH4のほかミラーレス一眼DMC-GF7、マイクロフォーサーズカメラGM5/GM1S/GF7、コンパクトモデルDMC-TZ70/TZ57/SZ10、コンパクトデジタルカメラLUMIX LX100、デジタルビデオカメラWX970/W870/W570/V390などを出展した。
4K動画の静止画像は最近のデジカメの世界ではそれほど高解像度とはいえないものの、1秒間に30fpsとか60fpsを連続して撮影しているため、撮影後に決定的瞬間を動画から切り出すということが可能だ。また、4KはHDよりも広い色域を持つため、より写真の再現性がよいという考えもある。いずれにしても4Kや8Kの放送がすでにロードマップとして発表されており、それに向けて同社をはじめとしてAV機器メーカーはテレビなどを開発している。
ただ、現状はスカパーなどごく一部でしか4K動画のソースがなく、写真でも利用してもらおうという提案となっているようだ。これは、パナソニックだけでなく今回CP+に出展している東芝やソニーなども同様で、CP+会場でも4Kや8Kの特別展示も行われている。ただ、具体的にどのようにカメラやビデオ、テレビ、パソコンなどを結びつけていくかは各社模索している状態といえる。パナソニックは現在ある4K製品でも写真の楽しみ方としてかなりのことができるのをいち早くユーザーに提案しているといった印象だ。
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ブース正面で4K PHOTOの活用デモが行われていたほか、ブース内には4K PHOTOギャラリーのスペースがあり、多数の作品を展示していた
携帯電話にカメラが内蔵されるようになり、ソーシャルメディアで日常の一コマを静止画動画にかかわらず情報発信するようになったが、限られたスペース(厚さ)の中にセンサーやレンズを組み込まなくてはならない以上、画素数を増やすことはできてもセンサーのサイズやレンズ性能にはある程度の割り切りが必要なのはしかたがないことだ。
コミュニケーションカメラLUMIX DMC-CM1。35mm判換算28mm F2.8のライカ DC エルマリートレンズを搭載したほか、センサーには20Mピクセルの1.0型のMOSを採用。広いダイナミックレンジと拡張ISO感度25600を実現している。1920×1080/30pのフルハイビジョン動画撮影のほか、3840×2160/15pの4K動画撮影も可能
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操作はフルHDタッチパネルモニターで行うことができ、明るさや彩度、コントラスト、トーンカーブなど個々のパラメータを調整することができるほか、プリセットされた効果を選ぶだけの簡単操作にも対応している
1型の大判センサーとライカDCエルマリートレンズを組み込み高画質かつ高感度化を達成したのが、今回出展されていたコミュニケーションカメラLUMIX DMC-CM1だ。厚さは2cmほどと最近のスマホを基準に考えると多少厚みがあるが、外形は一般のスマホとほとんど同じサイズだ。レンズは単焦点だが、オートフォーカスだけでなくフォーカスリングによるマニュアル操作も可能となっている。また、フィルターや市販のフィルターも装着できるようになっている。ちなみに4K動画と4K PHOTOに対応した製品だ。
ミラーレス一眼DMC-GH4。センサーには新開発のLive MOSセンサーを採用しており、連写速度の高速化だけでなく、ローリングシャッター現象の抑制を実現している。また、最高感度ISO25600を実現したほか、新ガンマ補正処理と新開発のセンサーにより、ダイナミックレンジ性能は最大25%拡大した。また、本体でRAW形式データをJPEGに現像する機能を搭載している
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ミラーレス一眼DMC-GF7。チルト式タッチパネルモニターや左右にシャッターボタンを搭載するなど手軽に自分撮りができるようになっているほか、美肌効果やスリムモード、背景ぼかしモードなどを搭載している。16M Live MOSセンサーの採用とヴィーナスエンジンの採用により最高ISO25600での撮影が可能なほか、豊かな階調の写真を撮影できるインテリジェントDレンジコントロール機能、夜景や薄暗いシーンでの撮影でもざらつきが少ない2次元ノイズリダクションとマルチプロセスNRの2つのノイズリダクション機能を搭載
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マイクロフォーサーズカメラGM5。マグネシウム素材をボディに採用し、小型ボディながら堅牢性に優れるほか、高速オートフォーカスや低照度の環境下でも正確なピントあわせができる-4EVまで対応のローライトAFを搭載。星明りの下などの暗所でも、ピント合わせが正確に行える。なお、2月9日にVer1.1ファームウェアがアップされ、ピンポイントAF操作時の動作安定性が向上した
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コンパクトデジタルカメラLUMIX LX100。フォーサーズ規格と同じ大型高感度4/3型MOSセンサーを採用しており、最高感度ISO25600でも低ノイズ・高画質を実現。また、4:3、3:2、16:9のどのアスペクト比でも同じ画角で撮影できるマルチアスペクト機能や、マニュアルカメラと同様な絞りやシャッターダイアル、ピントリングを採用しており、マニュアル操作時も直観的な操作が行える。レンズは大口径F1.7-2.8 LEICA DC VARIO-SUMMILUXを搭載
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マイクロフォーサーズシステム用マクロレンズ30mm/F2.8。等倍の近接撮影から風景撮影まで幅広い用途が可能な単焦点マクロレンズ。高速AF制御に対応したほか、光学式手振れ補正を搭載しており、ピント合わせがシビアとなるマクロ撮影においても高速かつ高精度なAFで撮影可能
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