NABやInterBEEといった展示会でもおなじみになったDJIだが、CP+のような展示会でも積極的に展開していた。ホビー用のラジコン機からのスタートだが、最近では業務用の機体やジンバル機構を流用したカメラサポートなども手がけるようになり、本格的な撮影への対応も図っている。

CP+開催直前にマイクロフォーサーズ規格に賛同したというアナウンスがあり、空撮用の対応カメラの出展を期待したが時期尚早だったようだ。早ければ4月のNABあたりで新たな展開があるだろう。

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Inspire 1。空中撮影専用カメラを搭載したモデルで360°のパンや125°のティルトが可能。カメラは1,200万画素の静止画または4K、HDの動画撮影に対応しており、Adobe DNG RAW記録が可能。動画記録は4096x2160p24/25、3840x2160p24/25/30の4Kおよび1920x1080p24/25/30/48/50/60、1280x720p24/25/30/48/50/60のHD収録に対応している。記録メディアはSDメモリーカードだが、高画質で収録する場合は書込み速度60Mbpsをクリアする必要がある。ワンタッチで自動離着陸できる機能やGPSによる自動帰還といったセーフティー機構や2つのリモコンを使い機体操作とカメラ操作を2人のオペレーターで行うこともできるようになっている

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Spreading Wing S900。S900ジンバルブラケットを装備しており最大8kgほどの搭載重量能力がある。展示ではZenmuse Z15-GH4をセットしパナソニックのLUMIX DMC-GH4を搭載して展示されていたが、ソニーNEX-7やパナソニックGH3、BMPCCに対応したジンバルブラケットが用意されており各社のカメラに対応可能。フライト時間は6S12000mAhのバッテリー使用で最大18分間ほど。運搬時にはプロペラ支柱をたたむことでコンパクトにできるほか、トップボードは取外し可能でフライトコントローラーやIMUなどへのアクセスが容易になりメンテナンス性も考慮されている

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ハンドヘルドジンバルシステムRonin。Zenmuseをベースに開発された3軸制御のジンバルで、搭載重量は8kgほど。バランスアジャストシステムを搭載しており、RED EPICやマイクロフォーサーズカメラなど様々なカメラにも対応できるようになっている。また、オートスタビライザー機能を搭載しており、セットアップを簡単かつ迅速に行うことが可能。独自のセンサーと制御アルゴリズムにより制御角±0.02°の精密制御に対応