中国系のベンチャー企業がリリースする360°カメラが話題

今年からVRやIP、HDR、空撮などの新領域で最も話題になった製品に授与する「トレンド2017部門」を新設。VRに関しては各地でVRエンターテインメント施設や体験スポットが続々とオープンするほど今年も勢いは健在だが、360°カメラの新製品も多かった。その中でも特に中国系のベンチャー企業がリリースする360°カメラが多くの反響を呼んだ。

左からArashi Vision社の「Insta360 ONE」、Arashi Vision社の「Insta360 Pro」、ImagineVision Technology社の「Z CAM S1」、リコーの「THETA V」

Shenzhen Arashi Vision社の「Insta360 ONE」は、手のひらサイズの4K・2400万画素の360°カメラ。最大7K(6912×3456)の360°動画は120fpsスロモーション撮影が可能。特に、バレットタイム撮影と呼ばれる特殊な映像がカメラとスマホだけで制作できることで大変話題を呼んだ。

同じくArashi Vision社の「Insta360 Pro」は、6つの魚眼レンズと4つのマイクで最大8K品質の360°の静止画や動画、4K 3Dの360°静止画や動画、4Kライブストリーミングにも対応する業務用の360°カメラだ。Shenzhen ImagineVision Technology社の「Z CAM S1」は、6K30fpsから4K60fpsの全天球360°動画の撮影が可能。リコーの「THETA V」は、4Kの360°動画に対応。特徴は4chのマイクの内蔵で空間音声記録に対応する。

空撮をますます身近にした小型軽量のドローン「Spark」

DJIの「Spark」

DJIの「Spark」は安価で手のひらサイズを実現したドローンで、今年一番話題になった機体といっていいだろう。カメラのセンサーは、1/2.3インチCMOSの12MPに2軸メカニカルのジンバルを搭載し、安定した動画の撮影が可能。特に手のジェスチャーだけで機体をコントロールできるジェスチャーコントロール機能が特徴で、ドローンを使った自撮りも可能としている。

放送とインターネット配信のビデオ制作フローを融合したオールインワンシステム

NewTekの「TriCaster TC1」

NewTekは、TriCasterシリーズの新モデルで最大4K UHD 60pのフォーマットに対応した外部16入力チャンネルのライブプロダクションシステム「TriCaster TC1」を発表。NDIテクノロジーを実装し、Skype TXテクノロジーを実装したことで、遠隔地から送られてくるSkype通話ビデオチャンネルをライブ番組の入力ソースとして追加することを可能としている。

PRONEWS AWARD 2017 トレンド2017部門ノミネート製品

以上がトレンド2017部門のノミネート製品となる。

  • Arashi Vision社 「Insta360 ONE」
  • Arashi Vision社 「Insta360 Pro」
  • ImagineVision Technology社 「Z CAM S1」
  • リコー 「THETA V」
  • DJI 「Spark」
  • GoPro 「Karma」
  • NewTek 「TriCaster」

何が受賞するのか…?発表!

PRONEWS AWARD 2017 トレンド2017部門受賞製品発表

トレンド2017部門
ゴールド賞
プロダクションシステム「TriCaster TC1」

NewTek

ゴールド賞は、4K映像とIP伝送規格NDIに対応したTriCaster TC1とした。TC1は、TriCasterシリーズで初めて4K60p、2160/60pの対応解像度に対応。3G/HD/SD-SDIの従来のベースバンドとIPベースの両方のプロダクションが可能なシステムだ。

IP伝送規格のNDIテクノロジーを利用して外部16チャネルの入力が可能で、16個の外部入力のいずれかをライブ放送品質のSkypeビデオ通話用への指定や、Facebook Live、YouTube Live、Microsoft Azure、Periscope、Twitchなどのビデオストリーミングサイトに直接ストリーム配信が可能。

また、NDIを導入すれば、インフラを簡素化できるところもメリットだ。従来のSDIの環境は入力と出力でケーブルを2本使うために結線は複雑となる傾向にあるが、NDIならばHDや4KのビデオをEthernetケーブル1本で転送可能となる。SDIケーブルを使用しないので、コスト削減にも繋げられる。スタジオでは万が一のためにバックアップ体制をとらなければいけないが、別フロアのTriCasterをバックアップとして使えるのもメリットといえるだろう。

トレンド2017部門
シルバー賞
360°カメラ「Insta360 ONE」

Arashi Vision

Arashi Vision社の「Insta360 ONE」は、映画「マトリックス」で有名なバレットタイム撮影機能で大きな話題を起こしたカメラだ。これまでの360°カメラというのは、一般の人は積極的に選ばない少し特殊な機材という印象が強かった。しかし、Insta360 ONEのバレットタイムの映像は自撮り棒や紐につけてカメラを振り回すだけで撮影可能。手軽に刺激的な映像を撮影できることもあり、360°カメラに興味のない一般人まで買い求められるほど大きなブームを巻き起こした。

また、Facebook Live 360やYouTubeと連携させることで、360°動画のライブストリーミング配信に対応したり、静止画は6912×3456の7Kが撮れるというのもポイント。動画は4K、60fps、120fpsの高フレームレートで撮影可能だ。


Vol.03 [PRONEWS AWARD 2017] Vol.05