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Panasonicブース動画
360°全天球動画
RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)
Panasonicブースレポート
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創業100周年を迎えるパナソニックは、放送局のほか映画やドラマ・番組制作、文教・イベント、スポーツ制作向けに分けそれぞれに最適なソリューションの提案を行った。その他にも、「MoIP」や「HDR」などのコア技術を中心とした展示となった。ブースにはパナソニック(松下電器)が創業した当初に販売していた二股ソケットからの歴史的な変遷をコンパクトにまとめたコーナーのほか、いくつかのコーナーに100周年のロゴを配したディスプレイが見受けられた。
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放送局向けのコーナーでは、新開発の大判4.4Kセンサーを搭載した、2/3型レンズマウント対応の4KスタジオカメラAK-UC4000シリーズや、新たにライブ出力対応した4KシネマカメラVARICAM LTを出展したほか、光伝送システム対応のHDカメラAK-HC3500Aや1080p 4倍速撮影対応のスタジオ中継カメラAK-HC5000のほか、P2 CastやP2 BridgeによるP2ワークフローやMoIPによるIPネットワークソリューションが参考出展されていた。
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4Kスタジオカメラ「AK-UC4000」
4KスタジオカメラAK-UC4000。新開発の大判4.4Kセンサーを搭載した2/3型レンズマウント対応の4KスタジオカメラでHDR(HLG)やBT.2020のほかハイスピード撮影にも対応している。12G-SDIやTICO over SDI(4K over 3G-SDI)出力のほかMoIPを備えており、スタジオでの撮影のほかスポーツ中継など様々な運用環境へ柔軟に対応可能。
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HDスタジオハンディカメラ「AK-HC5000」
AK-HC5000はスポーツイベントなどで躍動感のあるスローモーション撮影が可能なスタジオハンディカメラで、最大4倍速のスローモーションに対応。写真はビルドアップユニットAK-HBU500GJやリモートオペレーションパネルAK-HRP1000などを組み合わせた状態。
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VARICAM LT
VARICAM LTはVARICAM 35と同じスーパー35mmイメージセンサーを搭載しており、広ダイナミックレンジ、広色域、高感度の4K映像収録を実現。デュアルネイティブISO(800/5000)を搭載し、暗い照明の下でもネイティブISO5000で、よりクリアな撮影が可能。
マグネシウムボディを採用しているほか、コンパクトなボディーデザインとなっており、ジンバルやドローンに搭載やなど幅広い撮影スタイルでの撮影に対応可能。レンズマウントはEFレンズマウントを標準としているがオプションでPLマウントとの交換をユーザー自身で行うことが可能。
また、今年2月にリリースしたVARICAM LT Version 6.0により、ライブオペレーション向けの機能が強化され、同社のリモートオペレーションパネル(以下:ROP)「AK‐HRP1000/1005GJ」での制御が可能となった。ROPの操作に適した現場での画作りが行えるよう、新たにシェーディングモードをVARICAM LT本体に追加。シェーディングモードでは、色補正を行っているライブソースとは別にV-Logで記録可能なため、劇場やファッションショーといったライブイベントのポスト制作に役立つだろう。
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VARICAMシリーズ用のHDカラービューファインダー「AU-VCVF2GJ」
VARICAMシリーズ用のHDカラービューファインダーAU-VCVF2GJ。有機ELパネルを採用することで低遅延かつ忠実な色再現を実現。現行のVARICAMビューファインダーAU-VCVF1G/VCVF10Gの後継機種になる。
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Y-Get(スポットメーター)機能のほか、波形モニタ表示やフォルスカラー表示、ゼブラ表示の機能を搭載しており、フォーカスアシスト機能として、2倍、3倍、4倍の拡大表示が可能。また、フォーカスが合っている映像の輪郭部分を赤、緑、または白色で表現するピーキングカラー表示やフォーカススクエア機能(領域ごとにフォーカスが合っている度合いを四角形の大きさで表示)などのフォーカスアシスト機能を搭載している。
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コンパクトシネマカメラ「AU-EVA1」
コンパクトシネマカメラAU-EVA1。新開発の5.7Kスーパー35mmイメージセンサーを搭載しており、4K/10ビット4:2:2に対応している。VARICAM Lookを継承する14ストップの広ダイナミックレンジV-Logガンマや広色域V-Gamutに対応しているほか、デュアルネイティブISO(800/2500)による低ノイズの実現とハイフレームレート(4K最大60fps/2K最大240fps)撮影が可能。
また、ファームウェアアップデートEVA 2.0により、ALL-Intraコーデックや、RAW出力、放送用コーデック、リモートオペレーションのサポートなどの機能が追加される。
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ライブプロダクションセンター「AV-HLC100」
ライブプロダクションセンターAV-HLC100。パン/ティルトやズームといったカメラコントロール機能を搭載した1MEスイッチャー。簡単操作を実現しておりワンマンオペレーションによるライブストリーミングに対応している。HD-SDIのAW-HE130のほか、IP対応のAW-HE40シリーズなどの旋回台タイプのカメラのほか、NewTekのNDIにも対応。
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12G-SDI対応4K/2KライブスイッチャーAV-HS8300シリーズ
12G-SDI対応の4KライブプロダクションスイッチャーAV-HS8300シリーズ。アップコンバート/ダウンコンバート方式による4K/2Kサイマルシステムのほか、同時入力による4K2K切り替えシステムに対応。4K/2Kが混在する制作環境においてシームレスに運用可能。4Kモード時80入力、HDモード時160入力に対応しており、クロマ/ルミナンスキーなどのキーヤーのほかビデオメモリーやアニメーションワイプなどの機能を搭載している。
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