360°全天球動画

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アストロデザインブースレポート

4K8Kのリーディングカンパニーといえるアストロデザインは、8K対応VR用カメラや、8Kプロジェクター、リアルタイムMTF測定装置、12G-SDI対応ジェネレーターなどのほか、ディープラーニングを活用したアップコンバーターなどを出展した。

アストロデザインは測定機器からスタートしたメーカーだが、カメラやレコーダー、プロジエクターなどの測定機器で培った技術をもとに様々な製品を開発している。今回はリアルタイムMTF測定装置IP-4030や、ディープラーニングを活用したアップコンバーターテクノロジーなど、新たな発想を基にした機器を展示していた。特にディープラーニングを活用したアップコンバーターテクノロジーは、今までのような固定化されたアルゴリズムではなく、高品質なアップコンバートが期待できる技術と期待される。

8K対応VR用カメラAH-4801-D。フィッシュアイレンズと8KカメラによるVR撮影システム。複数のカメラを使用するシステムに比べセッティングなどが簡単に行え、カメラヘッドが小型なので撮影時の自由度が高い

フィッシュアイカメラで撮影された画像は円形となっており、これを展開することでVR画像を生成する。VR画像に展開するとき円形画像の周辺部分は拡大されるが8Kで撮影されているので高品質な展開画像が得られる

8K対応VRシステムで使われていたSSDレコーダーHR-7518-A。8K RGB 4:4:4 119.88で収録可能。8Kフルスペックの録画・再生に対応しており、8K用のSDI入出力やU-SDI入出力のほかHD出力を装備

8K120p撮影に対応したAH-4801-G。7680×4320のCMOS 3300万画素の1.7インチ型センサーを搭載した単板式の小型カメラ

8KレーザープロジェクターINSIGHT LASER 8K Imsging by ASTORO。Digital Progection社の技術を投入してアストロデザインが8Kプロジェクターとして完成させたもので、レザー光源と3つのDLPにより2500㏐という明るさとコントラスト比最大20000:1を実現。入力は3G-SDIx16または12G-SDIx4

12G-SDI対応ジェネレーターVG-886。12G-SDIのほか6G-SDIや3G-SDI、SD-SDIなどの出力を装備している。12G-SDIのクワッドリンクによる8K4K/60pのほか12G-SDIシングルまたは3G-SDIクワッドリンクによる4K2K/60p、1080/60pなどに対応

リアルタイムMTF測定装置IP-4030。MTF測定用の高価なテストチャートを使用することなくリアルタイムでレンズのMTFを測定することができる。連続したズームによるMTFの変化やアイリスによるMTFの変化などが簡単に測定可能

IP-4030はチャート上の任意の個所や全体のMTFなどをレーダーチャートや折れ線グラフなど様々な方法で表示可能

ディープラーニングを活用したアップコンバーターテクノロジー。アップコンバートでは走査線補完や画素の補完などが必要になり、そのアルゴリズムが画質を左右していたが、こうした補完にディープラーニングを活用することで高精度なアップコンバートを実現しようというもの。多くの演算が必要になるためアクセサレーターHGX-1などにより高速化を図っているという

NVIDIAのGPUを並列化した画像処理用高速アクセサレーターHGX-1。8個のNVIDIA P100 GPUとNVLinkテクノロジーに複雑な画像処理を高速処理することができる。HGX-1を32台スタックすることでさらなる高速処理にも対応可能で、ディープラーニングを活用したアップコンバーターなどに応用可能