NAB2018ブースレポート

ソリトンシステムズ：Zao/Zao-Sなどを活用したワイヤレス伝送システムを展示

2018.04.24

360°全天球動画

RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

ソリトンシステムズブースレポート

ソリトンシステムズは、Smart-telecaster Zao/Zao-Sといったワイヤレス画像伝送機器や、H.265/HEVCエンコーダーなどび製品を中心とした様々なサービスを提供している。NABでは、こうした製品の出展やサービスの紹介などが行われていた。

Smart-telecaster ZaoおよびSmart-telecaster Zao-Sは独自に開発したハードウェアベースのHEVC/H.265のエンコーダを搭載しており、H.264やVP8といった旧世代のコーデックと比較して、約半分の帯域で映像伝送が可能なほか、独自のRASCOW（Real-time Auto Speed Control based-on Waterway model）テクノロジーにより、揺らぎの大きい環境においても継続して安定した映像伝送を行うことが可能。

Zao-Sはモバイル回線を利用して高画質の動画をライブ中継するSmart-telecasterシリーズの最新モデルで、HD-SDIとHDMI両方の入力に対応。モバイル回線を3回線束ねることができ、内蔵バッテリーで約60分、STC-YZN-D-BTやVマウントバッテリープレートSTC-YZN-D-VPなどの外部バッテリーを併用することで更に長時間の連続使用が可能

Zaoは3G、LTE、BGANなどのモバイル回線を最大7回線利用することで、安定した高画質な映像をライブ中継可能。スマホアプリのZao Controlleにより、詳細なコントロールに対応している。入力端子はSDIとHDMが各1基搭載されている

Smart-telecasterはソフトウェアベースのiPhone版やAndroid版があり、国内外から緊急中継や災害取材など速報性のある運用が可能。写真はAndroid端末からの映像をSmart-telecaster HD View Singleで受信したところ

2017年には、NewTekのNDI（ネットワークディバイスインターフェース）を使用したソフトウェアベースのIPソリューションとの統合製品を発表。ビデオとオーディオのソースをIPネットワーク上で双方向に共有することが可能になり、Smart-telecaster HD View Singleからの中継映像をNDI出力する機能が実装された。これによりZaoやZao-Sからの伝送された映像をTriCasterなどで直接処理することが可能に。ブースではTriCaster Mini HD-4と組み合わせたデモが行われていた。