ZOOMは撮影機能を搭載したオーディオレコーダーやステレオマイク搭載にレコーダー、マルチチャンネルレコーダー、オーディオミキサーなど音声収録に欠かせない様々な製品を発売しているが、先日、U-22/U-24/U-44ユーザーを対象に、Avid Technology社のDAWソフトPro Tools | Firstと合計21種類におよぶプラグインの無償提供プログラムを開始している。
新製品としては24ビット、192kHzレコーディング対応の8チャンネルレコーダーF8の改良モデルF8nがNABブースで発表された。6月発売予定で、F8より若干価格がアップし1200ドルほどになるという。F8nの外観はF8とほとんど同じだが、リミッターやヘッドホンアンプの改良のほか、バッテリースロットやGUIの改良、外部電源入力レンジの拡大などのアップグレードが施されている。
そのほかにも、ハンディレコーダーH1nやフィールドレコーダーF1-SPおよびF1-LP、12チャンネルライブミキサー/レコーダーLiveTrak L-12などが新製品として出展されていた。ちなみにF1-SPはショットガンマイクがビルトインされたモデルで、デジタル一眼などのオーディオ収録用、F1-SPはラベルアマイクがビルトインされており、仕込みマイク的に使うのに適している。
新製品として参考出展されていたマルチトラックフィールドレコーダーF8n。F8からの主な改良点はハイブリッドリミッターの搭載やGUIの改良、バッテリースロットのリニューアルなど
F8ではTRS入力時はライン、XLR入力時はマイク入力だったが、F8nではライン/マイク入力が選択可能になったほか、外部電源入力電圧範囲が広がり16Vから18Vになった
マルチトラックフィールドレコーダーF8はF8nの発売を機にアップデート予定
XYステレオマイクを搭載するハンディレコーダーH1n。24bit/96kHzのWAVまたはMP3形式の収録に対応しており、DSLR動画と音声の位置合わせに便利な、録音開始/終了時に発音するサウンドマーカー機能などを装備している
フィールドレコーダーF1-SPはラベルアマイクLMF-1がビルトインされたモデルで、XYステレオマイクやMS方式のステレオマイクなどがオプションとして用意されている
F1-SPは、フィールドレコーダーF1にショットガンマイクSGH-6がビルトインされたモデルで、専用ショックマウントが同梱されており、DSLRカメラ操作時のタッチノイズやメカノイズを軽減
12チャンネルのライブミキサー/レコーダーLiveTrak L-12。24ビット/96kHzのWAVフォーマットで全12トラックの同時レコーディングが可能なほか、ミックスダウンやオーバーダビングや5系統のモニターミックスを出力できるヘッドフォンアウトを装備している。14イン/4アウトのUSBオーディオ・インターフェースとしても利用可能なほか、一定レベル以上の音に反応して自動的に録音を開始するオートレコーディング機能、USBメモリーを接続できるUSBホスト端子によりマスタートラックを含む任意のトラックの録音データをUSBメモリーに書き出す機能などを搭載している