
Shureは新たなワイヤレスシステムAXT Digitalや、シーリングアレイマイクロホンシステムMicroflex Advance、動画撮影アプリShurePlus MOTIV Videoなどを出展した。SHUREというとマイクやヘッドホンを思い浮かべるが、最近は個人向けの製品だけでなく、設備系の製品にも力を入れており、QSCとの共同開発でMXA910コントロールプラグインなども発表している。
QSCはアンプやスピーカーなどどちらかというと出口系が得意のメーカーで、SHUREのマイクロホンや収音技術とコラボレーションすることで、入口から出口までをトータルでカバーできることになる。ワイヤレスマイクは国内だけでなく海外でもデジタル化が進んでおり、ブースでは昨年発表したAXT Digitalワイヤレスシステムを中心としたアピールが行われていた。

ADシリーズのトランスミッターで、ハンドマイクタイプのものはマイクカプセル部分を交換できるようになっている。交換用マイクカプセルには、定評のあるSM58やBATA58、BETA87、KSM8などが用意されており、ADXシリーズのトランスミッターも同じものが共通して使用可能

Wireiess Workbench 6はワイヤレス機器の周波数管理を包括的に行うができるソフトウェアで、接続した機器の管理から最適な周波数プランニング、運用時の電波状況モニタリングなどを行うことが可能。AXT Digitalのほか、AXTやULX-D、QLX-D、PSM1000、UHF-Rに対応している

マイクロボディパック型トランスミッターADX1M。アンテナが内蔵されており、形状も丸みを帯びているので、目立たずに装着しやすい。仕込む必要があるENG収録や劇場公演などに最適

広帯域UHFスペクトラムスキャン/分析機能に加え、周波数コーディネーション機能を搭載したAXT600スペクトラムマネージャーや、Quadversityにより1つのチャンネルに4本のアンテナを割り当て可能なAXTデジタル受信機AD4Qなど

ラックマウントタイプの充電ステーションSBC840。ADX1用の充電池SB910やADX2/ADX2FD用の充電池SB920などを充電可能な8ベイ充電器。Shure Wireless Workbenchによるリモートモニタリングが可能

4チャンネルAXTデジタルレシーバーAD4QとSBRCラックマウント型充電ステーション。AD4Qはアンテナ受信範囲の拡大とRF信号のS/N比向上を実現するQuadversityモードを搭載しているほか、DanteまたはAES67デジタル出力のリダンダント構成に対応

ラックマウント型充電ステーションSBRC。SB900A用充電モジュールとSB910用充電モジュール、SB920用充電モジュール、SB910M用充電モジュールが用意されており、4つまで任意に選択することが可能

インタビューマイクとして定番のSM63LやKSM8、SM7B、SM27など放送用マイクのラインナップ


アンテナ混合機PA821B上からパーソナルモニターシステムPSM1000およびPSM900、インイヤーモニターシステムPA411、ステレオパーソナルモニタリングシステムPSM300

ワイヤレスパーソナルモニターシステムP10Rとステージモニタリング用レシーバーP9RA、P3RA

シーリングアレーマイクロホンMXA910。ステアラブルカバレッジ(Steerable Coverage)技術を採用し、最大8つの独立した個別収音パターンを設定することで、発言者の声を天井から極めて正確に収音可能

IntelliMix DSPセットを内蔵しており、ブラウザベースのコントロールソフトウェアでローブ設定などのマイクロホン特性のほか、オートミキシング設定、プリセットテンプレートなどを直感的なユーザーインターフェースで設定可能。Danteネットワークオーディオに対応している
一方、モバイルジャーナリストやレコーディングミュージシャン、ブロガー、ポッドキャスターといったiOSコンテンツクリエイターに向けのソリューションとして、ShurePlus MOTIV Videoをリリースしており、こうした個人向けにも高音質録音を可能するソリューションを提供している。
オーディオパフォーマンスと動画撮影機能を統合したモバイルアプリケーションShurePlus MOTIV Videoは、オーディオメーター、非圧縮オーディオ、ゲインコントロール、波形表示等の機能を搭載しており、iPhoneやタブレット端末でも高品質な収録が行えるソリューションとなっており、こうしたガジェット用のマイクとしてMOTIV iOS&USBマイクシリーズMV88やMV51、MV5、MVi、MVLをラインナップしている。

デジタルステレオコンデンサーマイクロホンMV88。Lightningコネクターを備えたiOS端末用マイク

高音質録音を可能にする動画撮影アプリShurePlus MOTIV Video。MOTIVシリーズのオーディオパフォーマンスと動画撮影機能を統合した無料モバイルアプリケーションで、オーディオと動画の収録を同時に行うことができる。MOTIVマイクロホン設定の変更、メーターや波形を表示する際のiOSビデオアプリとShurePlus MOTIVの切り替えが不要になったことで、アプリの使い勝手が向上。オーディオと動画のコントロールをひとつにまとめたことにより、ボタンひとつで高品質のオーディオ録音が可能となった

撮影中リアルタイムでの調整を可能にするゲインコントロールのほか、継続的に音質を維持するための撮影画面上でのオーディオメーター表示、コントロールインターフェースも搭載している
