CP2021ズームレンズメイン

txt・構成:編集部

小型化と軽量化を実現した望遠ズームレンズ登場

パナソニックは、フルサイズミラーレス一眼カメラLマウントシステム用交換レンズ「LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 O.I.S.」を2021年4月22日に発売する。価格は税込16万0,600円。

LUMIXの交換レンズは、「S PROレンズ」と「Sレンズ」の2ラインを展開。S PROレンズは優れた描画性能が特徴で、多少重くて大きくなっても妥協しない描画性能を特徴としている。一方、Sレンズは機動性と描画性能の両立をテーマとしている。今回のLUMIX S 70-300mmはSレンズのラインナップとして発売される。

CP2021ズームレンズ説明写真
LUMIX Sシリーズのレンズロードマップ。一番下のラインナップに注目

LUMIX S 70-300mmは、コンパクトに収めながらも望遠側は300mmまでの対応。かつ、300mmの焦点距離では、最短撮影距離74cmのマクロ撮影に対応する。焦点距離は長くても、コンパクトで軽量、マクロ撮影対応が特徴だ。2020年7月に発売したLUMIX S 20-60mmでも、最短撮影距離15cmのマクロ撮影を特徴としていて、パナソニックはマクロ撮影に力を入れているようだ。

絞り羽根は11枚で、LUMIX S 20-60mmの9枚羽根よりも多くなっている。絞った際に、羽根形状によりユニークな光芒の効果を得られるのも特徴だ。

CP2021ズームレンズ説明写真
上がLUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.、下がLUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 O.I.S.。テレ端300mmを実現しているにも関わらず、コンパクトなサイズを実現している
CP2021ズームレンズ説明写真
最短撮影距離は、ワイド側で54cm、テレ端で74cm。テレ端でのマクロ撮影は写真ぐらいの距離で可能だ

フォーカスブリージングやズームトラッキングに悩まされることはない動画撮影対応を実現

動画撮影対応にも力を入れていて、フォーカスブリージングの抑制も特徴としている。ピント位置を動かしても被写体の大きさは変化を最小限に抑えているという。

これまでのレンズはズーム操作をするとピント位置がわずかに前後してしまうズームトラッキング性能の問題があるものが存在していたが、LUMIX S 70-300mmはそれらの問題を改善。フォーカスを一定の位置に保ちながら、ズームで演出をしていくことも今までよりもやりやすくなっているという。

LUMIX S 70-300mmは、手ブレ補正ブーストにも対応。通常の手ブレ補正と比較してもブースとをかけた際はレンズ側の制御も含めて止めることが可能。手持ちでフィックスの画を撮る際に、効果が期待できるとのことだ。

txt・構成:編集部


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