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NAB Show 2022(以下、NAB2022)の展示会も2日目に突入。3年ぶりのリアル開催は、初日にも増しての賑わいを感じる。久しぶりの展示会も今年は様子がやはり違うようだ。とある中堅メーカの方が、「今年は目的を持ってブースに来る方が多く、かつての雰囲気よりいいですね」と言っていたのが印象的だ。

確かにブース規模は小さくなっているが、会場に多くのメーカーが配置されているため、ある意味効率よく会場を巡回でき、満足度は高いだろう。ある意味参加者には嬉しいNAB2022となるだろう。さて2日目に会場を練り歩き、気になったところを紹介していこう。

LED照明の進化が止まらない

Godox Knowled M600D

強力なデイライトタイプの高出力LEDライトを展示。最大15,700ルクスを出力。色温度は5600K固定タイプを特徴とする。

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Aputure 600D

大人気モデル「Aputure LS 600d Pro」の新バージョン「600D」を展示。光出力や色精度はLS 600d Proと同等で、明るく、優れたカラー性能を備えている。

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NANLITE Forzaシリーズ720/720B

LED照明で今注目のNANLITE社ブースでは、全商品ラインアップを展示。中でも4月22日に発売されたばかりのForzaシリーズ720/720Bは注目だ。Forza 720/720Bは、最大800Wの定常光LED。Forza 720BはバイカラーのLEDスポットライトとしてはNANLITE史上、最高輝度のモデルとなっている。7919lux/736fc(3M)の高輝度(HMI換算で約1.3kw相当の出力)を誇る。

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バイカラーLEDスポットライトのForza 720B
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Nanlite Forza720

フルフレーム対応シネマズームレンズが各社から登場

Angénieux、Optimo Ultra Compact Zoom 37-102mm T2.9 FF

フランスのシネマレンズメーカーであるAngénieuxは今回Band Proブースに出展。Angénieuxのフルフレームシネマレンズが一堂に介している。注目は発売されたばかりのOptimo Ultra Compact Zoom 37-102mm T2.9 FFだ。2本シリーズのうち、すでに発表されているOptimo Ultra Compact Zoom 21-56mm T2.9 FFに続くものである。

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Canon、EFシネマレンズの新シリーズ「FLEX ZOOM LENS」

キヤノンブースの目玉は、EFシネマレンズの新シリーズ「FLEX ZOOM LENS」だ。フルサイズ対応・大口径比T2.4の広角・望遠ズームレンズ2機種をラインアップする。

フルフレーム対応の8KシネマEOSシステム「EOS R5 C」の展示も見逃せない。アナモフィックレンズのAtlas Orion Primeレンズと組み合わせて体験ができるようになっていた。

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「FLEX ZOOM LENS」シリーズのCN-E45-135mm T2.4 L F
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8KシネマEOSシステムのEOS R5 C

各社から注目製品、気になるワークフロー発表

SWIT、Bマウントバッテリー、充電器、ホットスワッププレート発売

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BマウントはARRIが採用しているバッテリーインターフェース規格だ。シネマ業界向けに28.8Vの高電圧をサポートし、揺れやスタビライザーリグの振動防止を特徴としていたり、28.8Vまたは14.4Vを識別するIDピンの搭載を特徴としている。

SWITはBマウントバッテリーソリューションを発表し、NABでもブース展示をしていた。90Wh28.8V Bマウントバッテリーパック、4x100W高速Bマウント充電器、SXT/LF/65用のBマウントホットスワッププレート、MINI /MINILF用のBマウントホットスワッププレートなどをラインナップする。

アストロデザイン、8Kによるライブワークフローを展示

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アストロデザインブースでは、8Kライブワークフローを展示。小型ヘッドの8Kカメラシステムからレンズとカメラ制御、複数カメラ映像の調整などを可能としている。カメラ出力映像は3D LUTを用いた色域・ダイナミックレンジ変換や8Kモニターでの表示のほか、非圧縮およびJPEG XSによるIP化を可能としている。