InfoComm 2022会場は一体どんな様子?
ラスベガスコンベンションセンター(LVCC)で6月4日から10日まで開催されたInfoComm 2022の会場の様子を前回に続き見ていこう
パナソニック コネクト
ノースホールでソニー、Samsungに並んで大型ブースを構えていたパナソニック コネクト。
InfoComm 2022のBest of Showを受賞した4KプロジェクターPT-RQ25KUをはじめ様々なソリューションを展示していた。中でも面白かったのが、4つのカメラを内蔵した360°会議用カメラPressIT360だ。4つのカメラを使うため画像の歪みが少なく、より自然な360°イメージを映し出す。
画像モードは、水平に上下に180°ずつ映すモードや、スピーカーの指向感知によってその人にフォーカスする機能等がある。PCとの接続もウェブカムとして認識するため容易だ。またモード切り替えボタンやミュートボタンがハードで付いているのでその辺りもイージーオペレーションを実現している。価格は1199ドルで2022年夏に発売予定とのこと。
ROE Visual
屋外屋内向け大型LEDディスプレイを展開するROE Visualでもバーチャルプロダクションのデモが披露されていた。
バスケットコートを表示したディスプレイと、スクリーン前の来場者を合成。まるでコート内で打合せしているような自然な映像がモニターからは流れていた。
Samsung
ノースホールの中でも大きなスペースでブース展開していたSamsung。
今後益々設置箇所が増えると想定されるEV充電ステーションのディスプレイやドライブスルー向けのディスプレイソリューション、アート作品をLEDディスプレイ展開するLED.ART、会議室でのタッチパネルと連動する大型ディスプレイ、ハッと目を見張るほど美しいNeo QLED 8Kモニターなど、全方位で精力的に商品展開している今のSamsungを体感できるブースだ。
中でも筆者が思わず立ち止まって見惚れてしまったQLED 8Kモニター「QP85-8K」はImpactful promotions in 8Kと謳うにふさわしい美しさだ。
輝度500nit(ピーク2000nit)、コントラスト1500:1の8Kモニターは今年の夏頃発売予定だという。価格は11,000ドル〜15,000ドルぐらいになるだろうとのこと。
ソニー
美しいCrystal LED Cシリーズに迎え入れられるSonyブースでは、ブラビア・プロフェッショナルディスプレイ、大型のレーザープロジェクター、リモートカメラなどイメージキャプチャからプレゼンテーション、コラボレーションまで、AVエコシステム全体をカバーする展示が行われていた。
またAV Integrator Roundtableと題して、パネルディスカッションが行われており、多くの観衆が詰めかけていた。
プロ・プロジェクション・ソリューションのコーナーでは4K SXRDと3LCDのレーザープロジェクタのデモが流れており、その秀逸な再現美に多くの人が足を留めていた。
Stumpfl
オーストリアを本拠地とするStumpflには2つのディビジョンがある。1つは日本でも多く取り扱われているというスクリーン。そしてもう1つはメディアサーバーのPIXERAシリーズだ。今回新たに8K 4Kメディアサーバーを出したとのこと。
ハードウェアとしては、本体重量2.5kgのPIXERA miniから、8K 60fpsのコンテンツ再生をこなすPIXERA Fourまでを用意。またプロジェクションマッピングなどを容易にするPIXERA Softwareもリリースしている。今回展示されているPIXERAシリーズのメディアサーバーは2カ月前に発表されたばかり。
Novastar
屋外広告など大型LEDスクリーン制御用ハードとソフトを展開するNovaStarは、大型LEDスクリーンを簡単に一つのプラットフォームでコントロールするソフトウェアVMPを軸に、880万ピクセルのローディングキャパシティを持つMX40 Proや8KソリューションとしてCX80を組み合わせたデモを披露していた。
MX40を使ったデモでは台湾のHCP製ディスプレイを使っており、8Kの方はLEMASS社製LEDパネルを使用。その他にもビデオ・スプライシングプロセッサーのフラッグシップとしてHシリーズを展示していた。