Blackmagic Designは、今年もNAB Showに出展。DaVinci Resolve 18.5やATEM Television Studio 4K8やなどの新製品を発表した。
150種類以上の機能がアップグレード。新しいAIツール、ResolveFXリライトなどを追加
DaVinci Resolve 18.5は、150の新機能機、能追加を実現。その中でもっとも注目は、カットページとエディットページの自動字幕機能だという。音声をテキスト化し、タイムラインの字幕トラックに自動的に配置してくれる機能で、タイムラインメニューで「オーディオから字幕を作成」をクリックするだけで実行できる。これはDaVinci Neural EngineというAIを使った機能で、今一番新しい機能としている。
さらに、ビデオおよびオーディオクリップを自動的に文字に起こすテキスト化機能にも追加されている。この文字起こしのテキストを選ぶだけで、イン点、アウト点が打たれて、その素材をインサートなどが可能。この機能を使用して、ユーザーは特定の用語を検索したり、任意の言葉が含まれる部分にジャンプしたりできるという。
パワフルな4Kライブプロダクションスイッチャー登場
新製品のATEM Television Studio 4K8は、パネルと背面にSDIを搭載するオールインワンのスイッチャー。配信も収録もイベント用としても使える万能スイッチャーとしている。4K60Pを8入力でできて、約60万円の求めやすい価格も特徴としている。
光学ローパスフィルター搭載でバーチャルプロダクションの環境で撮影に対応
URSA Mini Pro 12KにOLPFを搭載した 「URSA Mini Pro 12K OLPF」が登場。「OLPF」はオプティカルローパスフィルターの略で、バーチャルプロダクションの撮影でLEDパネルを撮影した際にモアレの発生を抑制できるという。価格はURSA Mini Pro 12Kと同じで、違いは中のフィルターだという。
Blackmagic Pocket Cinema Cameraはタテ型動画撮影をサポート
Blackmagic Designは、Blackmagic Camera 8.1アップデートを発表。8.1アップデートではBlackmagic Pocket Cinema Cameraの4K、6K、6K G2、6K Proでタテ型動画の撮影に対応。カメラをタテ位置にするとメニューもタテ型になる。ファイルにもタテ型のメタデータが埋め込まれ、DaVinci Resolveではタテ型動画として認識するという。
SDI機器をST 2110ベースのIPビデオシステムに変換
Blackmagic DesignはNAB 2023で、さまざまなIP製品を発表した。「Blackmagic 2110 IP Converter 3x3G」は、3入力、3出力、10Gを搭載し、SDIのシステムとIPのシステムの架け渡しが可能となる。もう1つは、「DeckLink IP HD」で、IPをキャプチャーしたり、PCからIPで送出を可能としている。
Cintel Scannerが8mmフィルムに対応
Cintel Scannerのアップデートが発表された。今までCintel Scannerは、16mmと35mmをサポートしていたが、今回のアップデートで8mmにも対応。スキャンできるフィルムの幅を広げてきている。