大手カメラメーカーは小型ビデオカメラへプロダクトの軸足をうつしているが、それに応えるように三脚やクレーンなどもこうした小型ビデオカメラに対応した製品を開発するのが時代の潮流となっている。一方RED ONEのようなカメラの出現により、映画スタイルで撮影する機会も増え、以前はスタジオペデスタルを前面に出してディスプレーを行っていたメーカーも小型ビデオカメラと映画スタイルでの撮影に適した三脚をメインにするようになってきたようだ。
小型ビデオカメラ用の三脚(ヘッド)といっても従来と異なり本格的な撮影に利用することも多くなり、求められる性能や機能も以前より高くなっている。例えば、カウンターバランスの調整範囲やドラッグ、対環境性能などである。VintenやSachtlerを初めとして、Manfrotto、MILLER、国産では老舗の平和精機工業、スリック・ダイワのほか、スタジオペデスタルで定評のある昭特製作所までも小型ビデオカメラ用の三脚へ進出している。
Vinten
Vision ASシリーズになりデザインが一新された |
小型ビデオカメラ用三脚Vinten Vision3AS 。75mmφのボール径で、2~5kgのカメラに適合する |
Sachtler
FSB4/8など小型カメラ用の新製品を一同に披露した |
搭載カメラ重量2~22kgと広い荷重範囲をもつSachtler CINE7+7 |
CARTONI
小型カメラ用のSpinhead |
基本性能はDELTAと同じ、RED ONE用にデザインされたCARTONI DELTA ROSSO |
CARTONI DELTA ROSSOの操作部分 |
昭特製作所
カメラ重心位置を水平に直線運動させるルーロー機構を採用したTE-21L |
SLIK DIGITAL
最大荷重5kg小型ビデオカメラ用のヘッド |
平和精機工業
デザインが一新されたヘイワRS-450 |
最大荷重12kg、無段階のカウンターバランスなど一クラス上の機能をもつ |
トラッキングレールシステムTR-320 |
Manfrotto
545B三脚、701ヘッドなど。なぜかカメラはXL2ばかり |
新製品Manfrotto Quick Stackライトスタンドシステム |
MILLER
MILLERは新製品の小型カメラ用三脚Compassを前面に出していた。Compassは、最大荷重9kgのCompass15と12kgの20の2機種があるが、いずれもハイパフォーマンスのドラッグと広い耐加重範囲をもつ |
クレーン編
100または150mmφの三脚に取り付けて使用することができるSTANDARD PORTA-JIB |
約8mのブーム長、コンパクトに収納可能、小型・軽量などの特徴を持つポータブルクレーンPOLECAM |
POLECAMの操作はLCDモニター、カメラレンズリモート、雲台コントローラーなどを使って行う |
ENGトラックドリーTRIAD TD-62KIT。アダプター交換により様々な三脚に対応可能 |