Osmoの内蔵マイクと外部マイクの音の違いを聞いてみる!
今回は、音声部分についてテストしてみたい。Osmoはほとんどの人にとって擬似空撮や擬似ステディカム、擬似スライダー的なインサートショットを撮るために使うカメラと言って良いだろう。
ベースとなっているドローンのカメラ部分にはもちろんマイクは内蔵されていない。Osmoのマイクはグリップ部分に内蔵されている。飛べないドローンOsmoに内蔵マイク、さらに外部マイクまで装備されているのは音声を伴った新しい使い方をユーザーに提案しているようにも見える。
そこで音声についてテストをした。まず本シリーズの初回である街歩き動画は開発段階の評価機で行った。カメラのファンの音やジンバルの動作音がとても大きく録音された。
今回テストをしたのは発売直前の市販機だったが、アプリはiOS9に対応しておらずiOS8バージョンだった。かなり遠い音になったように感じる。この動画では編集ソフトなどで音量レベルは一切触っていない。
※音声収録は内蔵マイクを使用
次に試したのがゼンハイザーのデジタルワイヤレスマイクだ。
受信機はOsmoのスマホホルダーにテープでくくりつけた
このラベリアマイクは1.9GHz帯を使うマイクで標準セットの中にXLRからステレオミニプラグの変換がついてるのでこれをOsmoのマイク入力に接続した
エツミのクランプグリップに自撮り棒についているスマホホルダーをつけプレビュー用のiPhone5sを右側につけた
かなりゴチャゴチャとしてきたがグリップの左右バランスは逆に向上してホールドしやすかった
ワイヤレスマイクの受信機には4段階の出力レベル設定があり3.4ではかなり割れたのでこのテスト動画は2で撮影してる。それでもピーク時に割れているが、撮影しながら内蔵マイクにも切り替えているので音質について比較できると思う。
録音レベルの追い込み調整は必要であるがレポーターがしゃべりながらOsmoでカメラマンが小さなステディカムとして追いかけるというのは面白そうだ。
Osmoで街歩きレポートは新しいネット動画ジャンルになる!
グリップのトリガーを3回押すとカメラは180度回転して自撮りモードになる。2回押すとまた180度回転して前を向く。この機構が意味するものは何か?
そう!これは自撮りレポーターがその場所を歩きながら解説する前提の機能に違いない!
私は知人と共に2013年にアイスクリームディッシャーに3Dプリンターでマウントを作りGoProを瞬時に180度回転させる「GoPro回転グリップ」を試作したことがある。当時試作機を作ったもののクラウドファンディングなどにエントリーする前に自撮りレポーターというマーケットニーズがどれくらいあるのだろうか?と思い悩み挫折してしまった黒歴史がある。
そこにこの180度電動で回転するジンバル付き4KカメラOsmoの登場である。懐かしい未来とはこのことで、俺が使わなくて誰が使う!と前のめりになっているわけである。
私が2年前に欲しいと思っていたものをDJIが作ってくれた!
このジンバル一体型4KカメラOsmoは擬似空撮、擬似ステディカム、擬似スライダーという映像作品を華やかに彩る1カットを撮るカメラとしてのみならず自撮りトラベルレポーターという新しいネット動画文化を生むエポックメイキングなガジェットになるのではないだろうか?
飛べないドローンはユーザーの想像力で未知の領域に飛んで行くのである!
▶Osmo 公式サイト:DJI
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