※写真は昨年の様子

米アドビは2015年4月13日から16日(米国時間)の期間中に米国ラスベガスで開催されるNAB2015にて、Adobe Creative Cloud映像制作ツール、OTT ワークフロープラットフォームAdobe Primetimeおよび、プロダクションワークフロープラットフォームAdobe Anywhereのメジャーアップデートを先行して公開する。これらのアップデートは数か月以内に提供開始予定(サウスホール/SL5110)。

Adobe Premiere Pro CCでは、簡単に色調補正が行える画期的なLumetriカラーパネルや、スムーズなシーケンス編集を可能とするMorph Cut機能などを搭載した。

After Effects CCには、二次元キャラクターを簡単にアニメーション化するAdobe Character Animatorと高精度に顔の動きを認識するFace Tracker機能を追加。

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Adobe Premiere Pro CCおよびAdobe Media Encoder CCには、カットごとの微調整をすることなく、±10%の範囲内で出力尺を自動調整するTime Tuner機能が搭載された。

Media Encoderの機能としては、Dolby DigitalとDolby Digital Plus出力、そしてJPEG 2000 /MXFに対応する。

Adobe Primetimeは新バージョンを発表する。このプラットフォームは、前年比3倍以上に相当する、1分当たり225万人のユーザーを認証し、従来比4倍まで映像の起動スピードを高速化させた。

Adobe Creative Cloudの新機能の概要は以下のとおり。

■Lumetriカラーパネル(新機能):Adobe SpeedGrade CCの強力な色彩表現能力とAdobe Photoshop Lightroomの使いやすさを併せ持ったカラーパネル。

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Project「Candy」:映像の色彩表現を支援するLook生成・保存のためのiOS対応アプリ。ユーザーのCreative Profileに紐づけられているため、撮影した照明演出の色調を後で映像作品に適用することができる。

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■Character Animator(新機能):フレーム間の調整を自動化し、Webカメラの前で行われる頭、口および目の動きをトラッキングし、動作に反映させることができる。

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PhotoshopやIllustratorで作成した2Dアートワークをアニメーション化

Adobe Premiere Pro CC、After Effects CC、およびCreative Cloud対応のモバイルアプリにAdobe Creative Profileのサポート機能が新たに追加される。

新バージョン、新機能をまとめたPV

(山下香欧)