Avidは、2015年4月13日から16日(米国時間)に米国ラスベガスで開催中のNAB2015にて、ハードウェア・インターフェース「Avid Artist | DNxIO」を発表した。2015年7月~9月の出荷開始を予定している。
Avid Artist | DNxIOは、同社のビデオ編集ソフトウェアMedia Composerと併用することで、高解像度ビデオの取り込み、編集、モニタリング、出力を可能にするクリエイティブツールを提供。Avid MediaCentral Platformが組み込まれており、プラットフォーム上で動作するため、Avid Artist Suiteソリューションをはじめ、Blackmagic DaVinci Resolve、Apple Final Cut Pro、Adobe Premiere Proなどのサードパーティ製クリエイティブツールと互換性がある。Avid Artist | DNxIOは、Blackmagic Design社によるハードウェアにMediaCentral Platform用のIO Connectivity Partnerを含んでいる。
同社の製品および技術部門担当シニア・バイスプレジデントのクリス・ガヘイガン氏は次のようにコメントしている。
ガヘイガン氏:近年、HD解像度以上の制作ニーズがますます増えており、ビデオプロフェッショナルには、どんなプロジェクトでも対応可能な統合されたソフトウェアとハードウェアが必要となっています。AvidとBlackmagic Design社とのパートナーシップにより、ビデオエディター、アシスタントエディター、ログ担当スタッフ、その他プロフェッショナルに対して、最高品質のビデオコンテンツ制作のための最先端システムを低価格にて提供します。
Avid Artist | DNxIOは、HDやSDフォーマットに加えてUltra HD、2K、4Kメディアの取り込み、モニタリング、出力ができ、Avid MediaCentral | Platform全体でメディアが使用可能となる。HDディスプレイでシステムに取り込み中あるいはアウトプットしているメディアのモニタリングも可能。なお、ソフトウェアが立ち上がっていなくてもモニタリング可能。また、モニタリングや出力時にも切り替えが可能だ。なお、2015年10月~12月頃には、オンボードDNxHRエンコーディング機能の搭載も予定している。主な機能と特長は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- SD、HD、Ultra HD、2K、4Kなど幅広いフォーマットで、60fpsによる取り込み・再生が可能
- オンボードハードウェアでの処理により、素早く効率的なリアルタイムエンコーディング、デコーディング、カラー変換、アップコンバート、ダウンコンバート、クロスコンバートを実現
- 電源の冗長化により運用における高い信頼性を実現
- PCIeまたはThunderbolt接続により、様々なコンピューターに接続可能
- 下記のように複数の入出力接続をサポートしているため、既存のワークフローに簡単に組み込み可能:
〇ビデオ入出力
・クアッドSDI In/Out — 入出力ともにデュアル12GBおよびデュアル3GBを提供し、シングル、デュアル、クアッドリンクでの入出力をサポート
・デュアル12GBオプティカルIn/Out(モジュールは含みません)
・HDMI In/Out
・アナログビデオIn/Out — コンポーネントおよびコンポジット
〇オーディオ入出力
・バランスアナログオーディオ — 入力チャンネル×4、出力チャンネル×4
・AES/EBU — 入力チャンネル×2、出力チャンネル×2
・MP3プレイヤーやその他機器用のコンシューマーHi-Fi入力
・フロントパネルには、48Vファンタム電源対応マイク入力、マイクレベルコントロール、ヘッドフォン接続端子、ヘッドフォンレベルコントロール- In/Outデュアルタイムコードでの確実なメディア同期
- リモートコントロールポートを使っての外部機器からのシステム制御
- フロントパネルのフル1080HD解像度LCDディスプレイで、メディアを確実にモニタリング
- ビデオ、オーディオ、タイムコード、リモート・コントロールなど複数のソースのシグナルをコントロール