中国のシネマカメラメーカーKinefinityは、8K ProRes RAW内蔵録画対応のデジタルシネマカメラ「Kinefinity MAVO Edge」を2020年8月に発売する。価格は11,999ドル。
Kinefinity MAVO Edgeは、コンパクトで機能を多数搭載した統合型8K大判シネカメラ。カーボンファイバーのボディ、内蔵e-ND、業界標準のインターフェース、専用ボタン付きの巨大なサイドスクリーン、新型のデュアルスロット「nvme m2」を備えている。
新型カーボンファイバーカメラボディを備えたMAVO Edgeには、8K75P CMOSイメージングセンサーと画像処理エンジンを搭載。これまでのKinefinityカメラシステムをさらに上位のレベルに引き上げている。内部にモーターを備えたフルスペクトルe-ND、業界標準の入出力ポート、デュアルSSDメディアスロットを備えつつも、コンパクトで軽量を実現。同時に、アップルのProRes RAWをカメラ内コーデックとしてMAVO Edgeに搭載し、RAWワークフローを実現する。
MAVO Edgeの8Kイメージセンサーは、ISO800とISO3200のデュアルネイティブISO、8Kワイドで最大75fps、最大14+stopを備えている。サイズは36x24mmフルフレームCMOSセンサーで、4500万ピクセルを実現している。
オープンゲート3:2でも、毎秒最大48フレームで4500万ピクセルの収録が可能。6Kでは100fps、4Kでは160fpsとして画像をキャプチャが可能。
MAVO Edgeは、アップルのProRes RAWコーデックを内部記録収録が可能。8K CMOSのキャプチャから、8K ProRes RAWエンコーディングからストレージへの記録まですべてコンパクトな本体の中で行える。
これとは別に、MAVO Edgeはカメラ内のProRes4444/XQ、ProRes422HQ、H264プロキシもサポートしている。ProRes RAWは、アップルのFinal Cut Pro XやFilmlight Baselightなどで編集およびグレーディングが可能。アドビのソフトウェアでは、今年中にネイティブでProRes RAWをサポートする予定。
Kinefinityは、初めて電動「FS e-ND」システムをカメラ内部に搭載。クリアガラスとe-NDフィルターの切り替えは、電動化されている。e-NDフィルターは、2ストップから7ストップまでの広い範囲を連続調整でカバーできる。同時に、調整範囲全体にわたって一貫した色の精度と鮮明さを実現している。MAVO EDGEの主な特徴は以下の通り。
MAVO EDGEの主な特徴
- 36x24mm Full Frame Sensor
- 8K recording at up to 75fps
- Internal ProRes RAW recording
- Internal electronic variable ND
- 8K Open Gate (8192 x 5460) up to 48fps
- 6K up to 100 fps (S35)
- 5K up to 120 fps (S35)
- Carbon Fiber body
- Weighs just 1.2kg(2.6 lb)
- Dual KineMon Nano media slots
- Dual Recording
- Dual Native ISO of 800/3200
- Oversampled full frame 6K DCI, 4K DCI, 2K DCI recording