BirdDog社は、2022年4月23日から27日まで米国のラスベガスにて開催されたNAB Show 2022にて、NDIを含む最新のIPビデオ伝送規格に対応した新しいハードウェア製品を発表した。
今回の発表によりNDI 5やNDI|HX3といった最新のNDIフォーマットのサポート、SRT、HEVC/H.265など話題のIPビデオ伝送方式にも対応したPTZカメラやコンバーターが新たにラインナップに加わった。
P110&P120
P110とP120には、対応フォーマットの強化、接続の柔軟性、画質、優れた低照度性能などBirdDogカメラの新たなベンチマークが設定されている。ソニー製の裏面照射型センサーExmor RとBirdDogのカスタムNDI siliconチップを搭載したP110とP120は、ライブ制作向けのNDI/SDI/HDMIと、ZoomやTeamsとの接続向けのUVC(USBカメラ)、合計4種類の出力オプションを提供する。
両製品はNDI 5をネイティブにサポートしている。IPビデオ伝送用途にはフルNDI、NDI|HX2、NDI|HX3といったNDI選択肢の他、SRT、H.264、Cloud Connectへの出力もサポート。また、AR/VRワークフロー向けのFreeD出力もサポートする。さらに、IPアドレスを表示する有機ELディスプレイ、視認性の高いタリー、フィルタースレッド、自動追従カメラ機能も無料で利用できる。
Core 5&Core 7
Core 5とCore 7は、ライブプロダクションに最適で、柔軟なビデオフォーマットを提供するとしている。あらゆるSDIまたはHDMI信号を最大4Kp60でNDI、NDI|HX2、NDI|HX3、SRT、H.264、HEVC/H.265、RTMPまたはRTSPのいずれかに変換可能だ。本体内のUSB-Cポートでファイルを記録。Cloud Connectライセンスを追加すれば、超低遅延で世界中と繋がるカメラになる。高輝度スクリーンで直射日光下でも使用でき、ベクトルスコープ、波形、RGBパレードなどのビデオ解析ツールも搭載されている。また、SFP+ポートにより、カッパー(銅線)またはファイバーケーブルで直接10GbE接続し、超長距離伝送が可能となっている。
OG4
OG4は、世界初のNDI対応openGearカードだ。各チャンネルが独立して設定可能な4つの12G SDI入出力を備えており、10GbEやファイバー接続のためのSFP+ポートも搭載。openGear製品の制御と監視が一括で行えるソフトウェアDashboardにも対応している。
Pod
PodはあらゆるNDIビデオにアクセスし、USBウェブカメラに変換する。USBウェブカメラ入力をサポートするZoom、Teams、Meetなどの会議ツール、またはソフトウェアアプリケーションに接続可能だ。