ライカカメラ社(以下:ライカ)は、Mレンズのひとつである「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm」を復刻版として2022年11月に発売する。ライカオンラインストアでの販売価格は税込572,000円。

今回のライカ ズミルックスM f1.4/35mmは、Mシステムのオールドレンズの復刻版で構成される「クラシックシリーズ」のレンズ。「ライカ ズマロンM f5.6/28mm」「ライカ タンバールM f2.2/90mm」「ライカ ノクティルックスM f1.2/50mm ASPH.」に続く4機種目のレンズとなる。

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ライカ ズミルックスM f1.4/35mmは、1961年に誕生したレンズで、その後ほとんど仕様が変わることなく35年以上も製造され、人気を誇ったロングセラーだ。発売当時は世界で最も明るい広角レンズだったという。コンパクトなボディと200g程の軽量さを一貫して維持し続けた。

その優れた描写性能と独特の表現を誇り、絞り開放で撮影すればやわらかいボケ味が得られる。また、逆光のシーンで絞りを開放にすれば、意図的にレンズフレアを発生させることができ、クリエイティブな表現に活用できるという。一方、f2.8まで絞り込めば、現代に求められる高い画質レベルで、シャープで歪曲収差もない端正な描写が可能だ。

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今回登場するライカ ズミルックスM f1.4/35mmは、1961年に登場したオリジナルと同じ光学的な計算と設計に基づきウェッツラーにあるライカの工場で製造されている。また、「スチールリム」の通称で知られるステンレス製のフロントリング、固定できるフォーカスリング、ブラックカラーの着脱式レンズフードも、オリジナルと同じデザインを採用。

さらに、オリジナルにはないレンズフードを新たにもう1点付属する。このレンズフードはフィルター用のネジを備えており、E46フィルターを取り付けることが可能だ。