CP+2026のPRONEWS STATIONブース内にあるYoloLivコーナーでは、「YoloBox」「YoloCam」といった各シリーズが展開されていた。その中でも、特に注目すべきはカメラ製品の「YoloCam S7」である。

改めてYoloCamの製品ラインナップを整理しておきたい。YoloCamには、1/1.28″ CMOSセンサーを搭載したウェブカメラ型「YoloCam S3」と、マイクロフォーサーズ(MFT)の4/3型CMOSセンサーを搭載した「YoloCam S7」の2種類が存在する。手軽さを重視するユーザーにはウェブカメラ型が適しているが、より高い画質と長時間の安定稼働を求める場合には、S7が有力な選択肢となる。

YoloCam S3
YoloCam S7

S7の大きな強みは、24時間365日の連続稼働に耐える堅牢性にある。画質面においてもライブ配信において十分なクオリティを実現しており、長時間にわたる安定性が求められる現場でその信頼性を発揮する。筐体には金属素材を採用し、ファンレスながら筐体全体で熱を逃がす放熱設計となっている。動作中、筐体は多少の熱を帯びるものの、安定して動作を継続できるよう設計されている。また、本体上部にはコールドシューを備えており、ライトなどのアクセサリーを容易に装着することが可能だ。

最大の特徴は、ライブ配信に特化したMFTマウントを搭載している点だ。4K/60fpsの撮影に対応し、レンズ交換式を採用することで多様な画角での配信を可能にしている。センサーにはソニー製IMXシリーズセンサーを採用し、デュアルネイティブISOを搭載。これにより、低照度環境においてもノイズを抑えた鮮明な映像を維持できるのが特徴である。

出力端子はHDMIとUSB-Cを備え、PCへの直接接続やYoloBoxとの連携に対応する。キャプチャボードを介さずPCに接続できるUSBウェブカメラモード(UVC)を搭載しており、設定の手間を大幅に軽減できる。ポッドキャストやスタジオ収録、スポーツ中継など、高い画質と利便性が要求されるシーンに適した設計といえる。

さらに、今回の展示で大きな注目を集めていたのが、YoloCam S7と組み合わせて参考出展された自社製レンズである。YoloLivは現在、S7に向けた専用レンズの開発を進めている。このレンズは18mmの単焦点レンズであり、同社はこれを次世代モデルとして開発中であると説明している。

S7はMFTマウントを採用しているため、既存の多種多様なレンズを装着可能。メーカー側が推奨するレンズとしては、パナソニック製の15mm F1.7および25mm F1.7の単焦点レンズが挙げられている。その主な理由は、オートフォーカス(AF)の追従性の高さにある。素早いフォーカス移動が必要な場面において、これらの推奨レンズは優れたパフォーマンスを発揮する。

もちろん、他のMFTレンズでもAFは動作するが、推奨品はAF精度の最適化がより図られているという。一方で、推奨されている既存レンズは発売から10年以上が経過しているのも事実だ。そこで、より高い映像品質を実現するために開発されたのが、今回の自社製レンズだ。開放F1.4の明るさを持ち、18mmという焦点距離は上半身の撮影に最も適した画角となりそうだ。この純正レンズの登場に、大きな期待がかかる。