Bose Professionalは、高性能スピーカー、アンプ、およびイマーシブオーディオシステムを開発・製造する米国マサチューセッツ州拠点のFulcrum Acousticを買収したことを発表した。
Fulcrum Acousticは、今後も独自のブランドのもとで事業を継続し、製品、お客様サポート、サービス、パートナーとの関係に変更はない。なお、今回の買収は、Bose Professionalが2023年にTransom Capital Groupによる事業買収を経て独立企業となって以来、初の企業買収となる。
高性能プロオーディオ分野で実績を持つブランド
2008年にStephen Siegel、Dave Gunness、Chris Alfieroによって設立されたFulcrum Acousticは、デジタルシグナルプロセッシングを製品開発の初期段階から中核に取り入れる独自のエンジニアリング思想のもと、スピーカーを開発している。
同社は、同軸ポイントソーススピーカー、特許取得済みのPassive Cardioid Technology、独自のTQプロセッシングなどを含む約130製品を展開している。
Fulcrumのシステムは、世界中のスタジアムやアリーナ、舞台芸術施設、礼拝施設、劇場、クラブなど、高い性能が求められる現場で採用されており、最近の事例では、ヒューストンの「NRG Stadium」や「Rose Bowl」にも導入されている。Fulcrum Acousticの製品は、マサチューセッツ州ホイットンズビルの自社施設で設計・製造されている。
Bose ProfessionalのCEOであるジョン・マイヤー氏は、次のようにコメントしている。
マイヤー氏:私たちは長年にわたり、Fulcrumを高く評価してきた。それは卓越した製品だけでなく、お客様を支えるチームの姿勢にも表れています。Fulcrumは、世界トップクラスのエンジニアリングと、お客様に真摯に向き合う揺るぎない姿勢によって、業界屈指の信頼と評価を築いてきました。
私たちの目標は、Fulcrum独自の価値を継続しながら、Bose Professionalのリソースとグローバルな事業基盤を活かしてさらなる成長を後押しし、その革新的な技術とソリューションを世界中のより多くのお客様へ届けることです。
Fulcrum、これまでと変わらぬサービスを
Fulcrum Acousticは、今後も独自のブランドのもとで事業を継続し、製品や日々の事業運営に変更はない。製品ラインナップ、設計・仕様に関する各種資料、サポート体制、販売パートナーとの関係もこれまでどおり維持される。また、製品の設計・製造は引き続き同社の自社施設であるマサチューセッツ州ホイットンズビルで行われる。
今回の買収により、Bose Professionalが持つ事業規模、経営資源、グローバルな販売ネットワークとFulcrumブランドが結びつき、Fulcrum製品を世界中のより多くの市場へ展開する新たな機会が生まれる。
また、約20年にわたり培われたFulcrumの高性能プロオーディオ分野における専門知識に加え、イマーシブオーディオやアクティブ音響技術がBose Professionalのポートフォリオに加わることで、高いパフォーマンスが求められる空間や商業施設向けソリューションをさらに強化していくとしている。
Fulcrum Acousticの共同創業者兼社長であるStephen Siegel氏は、次のようにコメントしている。
Siegel氏:Bose Professionalは、最初の話し合いの段階から、Fulcrumならではの強みと、それがお客様から支持されている理由を深く理解していると感じました。お客様がFulcrumを選んでくださる理由は、卓越したエンジニアリング、ものづくりへのこだわり、そして自らの仕事に最後まで責任を持つ姿勢にあります。
そして、それはこの統合によって何一つ変わることはありません。Bose Professionalのグローバルなネットワークとサポートを得ることで、これまで以上に迅速に、世界中のより多くのお客様へ私たちの技術と価値を届けられることを大変楽しみにしています。
Fulcrum Acousticの共同創業者であるDave Gunness氏は、次のようにコメントしている。
Gunness氏:私はこれまでのキャリアを通じて、スピーカーの性能をさらに向上させる方法を追求し続けてきました。今回の統合によって、これまで現実的には実現が難しかったアイデアにも、改めて挑戦できる環境が整いました。より幅広い課題に取り組み、世界中のお客様に価値を届けられるようになった今、私たちのチームがどのような成果を生み出していくのか、大きな期待を抱いています。
既報の通り、Bose Professionalは2027年2月より、新ブランド「802 LABS」への移行を開始する。Fulcrum Acousticは、この移行期間中も独立したブランドとして事業を継続する。製品、サポート、サービス、および取引に変更はない。