txt:江口靖二 構成:編集部
展示会場には気になるものがいっぱい!
無事CESは本日(現地13日)を持って終了した。15万人を超える来場者数で展示会はいつも満員。不景気を吹き飛ばすような会場の熱気は過酷だったが、それはそれで活気を体感できる良い場になった。前回に引き続き 展示会場で見かけたあれこれを見てみよう。今回は、ディスプレイを内蔵したCESで気になった4つのガジェットを紹介しよう。それもネットに接続して誰かと映像コミュニケーションを行うためのものだ。
映像コミュニケーションの専用機が参考出品 Smart Video and Photo Communicator
7インチのデジタルフォトフレームのような映像コミュニケーションのための専用ガジェットがパナソニックから参考出品されている。あくまでもコンセプトモデルということであるが、Skype、Facebook、Twitterが主なサービスアプリケーションだ。本体上部のカメラでビデオチャットができる。またパナソニックのデジタルカメラのWiFi伝送フォーマットである「Lumix WiFi」対応でLumixからWiFiを経由して本機に写真を伝送してデジタルフォトフレームにもなる。
こうしたテレビでも電話でもパソコンでもないコミュニケーション端末は市場はありそうに思うのだが、いままでのところ成功例がない。スマートフォンやタブレットとの比較で利便性を提供できるのかがポイントだ。ネットワーク対応のデジタルフォトフレームは、田舎の両親に孫の写真を送るというような映像コミュニケーションのニーズがそれなりにあるのは確かだ。コンテンツは写真の配信とテレビ電話的なビデオチャットだろうが、そこにSNSが加わるともう少しターゲットが広がるのではないだろうか。パナソニックでは今回の反応を見て商品化を検討したいとしている。
フルHDのライブ配信ガジェットが映像コンテンツの流れを変えるGoProWiFi BacPac &Bloggie LIVE
Ustreamなどに代表される個人でも使える映像ライブ配信サービスが身近になってきたが、カメラなどの撮影機材がなかなか簡単には扱いにくかった。そんな中で、手軽にライブ配信をするためのカメラやアクセサリーが登場した。車やバイク、MTB、スキーやスノボ、エクストリームスポーツにおいて大人気な「GoPro」シリーズでライブストリーミングを可能にするアクセサリー「WiFi BacPac」。GoProのWiFi BacPacは、別アクセサリーであるWiFiリモートと組み合わせてWiFi経由でスマートフォンやタブレットを通じてライブ配信できる。
またソニーのBloggieがライブ配信に対応した「Bloggie LIVE」に注目したい。ソニーのBloggieはWiFi環境さえあれば単体だけでライブ配信できる。
どちらももちろんフルHDだ。動画のライブ配信は編集や演出がいらないので個人が扱いやすく、かつナマの臨場感が見る側にも伝わってくる。とりわけスポーツのシーンでは特に有効だ。こうしたガジェットの充実は映像の世界に大きなを影響を及ぼすに違いない。
超小型Androidギアでフィットネス。SNS連携の今後に期待 MOTOACTV
すでに米国では発売されているモトローラフィットネストラッカー.com「MOTOACTV」。これはハードとしてはGPS、加速度センサー、Bluetooth、1.6型タッチパネルディスプレイ内蔵の超小型アンドロイド端末だ。できることは心拍数などのトレーニングデータ記録と配信。GPSロガー機能。また音楽プレイヤーやFMラジオ、Bluetoothでケータイ電話の着信やSMSの表示もできる。もちろん腕時計にもなる。
トレーニングデータはMOTOACTV.comというサイトにアップロードするのだが、せっかくオンラインサービスなのにこれのソーシャル連携がFacebookかTwitterに今のデータをフィードするだけなのが残念で今後に期待。