CES PRE-Conferenceに並ぶ人々。どこまで行っても長い列…
いよいよはじまるCES2012
CES2012が開催間近だ。CESは、言うまでもないが米国ラスベガスで開催されるInternational CES(International CES(Consumer Electronics Show)。本日1月8日(米国現地時間)、日曜日ののんびり気分を吹き飛ばすような人の熱気と共に展示会前のプレス向け事前カンファレンスや招待制イベントが念入りに行われている。
PRESSだけで1000人以上はいる…。
例年、開催期間が1月の第一週であったが、今年は少し遅く展示会は1月10日から1月13日まで開催される。CESでは、デジタル家電、オーディオ機器だけではなく、今や世の中の生活を支えるインフラとなったインターネットに関連する様々なソリューションが複合した世界最大の見本市だ。PRONEWSの領域であるプロユースの映像機器だけではなく、レンジをまたいだ様々な機器やサービスが展示会場でしのぎを削っている。
今年のテーマは?
空港でいきなりの登場。SMART TV
例年、CESで取り上げられるテーマはその年のトレンドを占う重要な要素だ。一昨年は3Dと電子書籍、昨年は「テレビのスマート化」と「カムコーダーの3D化」だった。さて今年はどうだろうか?
昨年は事前カンファレンスで早々にその方向が示された。「The Year of the Interface(インターフェース)」だ。近年、タブレットデバイスだけではなく、様々なデバイスでインターフェースの変化が急激に起きた。例えば何かを入力するという行為においても、タッチパネルだけではなく、さらに音声やジェスチャーによる入力機器が出てきた。今年はさらにその流れが加速し、さらに増えるであると漏れ聞く。またその活躍の場が、SMART TVという形で集約されそうだ。このことからも2012年は、一昨年語られていたSMART TVが再定義される事は言うまでもない。
LG社では、CINEMA 3D Smart TVと銘打ち、これまで培ってきたスマートTV技術、3D映像技術を組み合わせ、全部入りのSMART TVを標榜する。同様にサムスン社もSMART TVの流れを強く推す。さらに12日行われるGoogle/YouTube社のRobert Kyncl氏によるKeynoteで何が発表されるのか注目されている。
GoogleTVを取り入れた製品をLG、Sony、Vizio等が展示を会場で行う予定だ。サムスンやパナソニック等も後日製品発表があるという。PRONEWSでも制作された映像が活躍する場としてのSMART TVに関しては追いかけていく。
ただ、例年の通り、CESは各分野での既存のプロダクトやサービスだけではなく、未発表のプロダクトやサービスが数多く投入されるため、決してこれだけとは限らない。特に今年はCES直前に耳に入るはずのリークが殆ど無いのだ。逆にCESに足を運ばないと分からないことばかりなのである。
避けては通れない手法となったライブ配信
一昨年から主要なプレスカンファレンスはUSTREAMでライブ中継が行われている。近年ライブ配信はさらにプロモーション要素が加速し、各社がCESに向けたエネルギーをライブで届けるとともに、その企業・そのプロダクトに対しての期待感を集める要素の一つとして確立したように思う。CESでのUSTREAMの使い方で今年のUSTREAMのトレンドがいち早く把握できるかもしれない。例年通り、CESのUSTREAMはPanasonicとSONYの2社が配信を行う事になっている。
Sony CES Press Conference 2012
Panasonic Live @ CES
またUSTREAMオフィシャルサイトでは、上記を含め配信されるLiveがCES専用ページにまとめられているので参照されたし。
さて、今年も変わらずプレスにはプレスバッグと呼ばれるCESにプレスで入場したメンバーだけに配布されるバッグがある。昨年10年来のスポンサーだったTOSHIBAからPanasonicに変わったことを取り上げたが、今年はなんとスポンサー無し!全世界的な不況の影響か、はたまたスポンサーバッグのスポンサード制度がなくなったのかは定かではないが、気になる出来事である。
何が飛び出してくるのか?期待に満ちた展示会に思う
業務用と民生用の線引きが曖昧になった今こそ、さらなるビジネスチャンスが生まれる。
昨年も同様のことを述べたが、PRONEWSでは、敢えてこの言葉を繰り返し、CES2012に臨みたい。近年、映像機器には業務用と民生用の線引きはほぼ無いに等しいと言えるだろう。さらに、その機器にインターネットとインターネットに接続するためのテクノロジーや新しいインターフェーステクノロジーが結びつくことで、ハイスペックモデルがさらに業務用・民生用の「ユーザー(Consumer)」に対して身近な物になってゆくことはいうまでもない。
そのビジネスチャンスの可能性と、展示される様々な製品から、PRONEWSは読者へ出来る限りの熱量と新しい視点を踏まえながらレポートを行うべく今年もCESの会場に足を運んでいる。出来る限りレポートをしていきたいと思う。