映像の祭典へご案内!
キンモクセイの香りが鼻を掠めるとまたこの季節が来たと思う。そう、映像関係者には見逃せないイベントInter BEE(国際放送機器展)開催の季節である。今年は11月14日より3日間、いつもの幕張メッセで開催される。1年はあっという間にやってくる。 映像に関わる人間にとっては、1年に一度のお祭りだ。もちろんPRONEWSは今年も ガイド役として盛り上げるべく、会期中の3日間InterBEE2012会場にてPRONEWS STUDIOを設け、リアルタイムに余すところなくレポートしていくので期待してもらいたい!
さて、気になるのは今年のテーマだが、昨年の流れをうけて4Kの流れは否めない。これまでもPRONEWSでは高解像度な映像制作を可能にするテクノロジーや製品の話を中心に扱ってきた。そう、今年のテーマの一つ”High Resolution”だ。今年のInter BEE 2012は、まさにこれがキーワードだ。たしかに今春まではまだ、その先の未来の話でしかなかった。しかしこの流れも現在では、製品の現実化そして低価格化によってより現実味を帯びてきている。この現実がさらに晒されるのがInter BEE2012の会場であると言える。
これらの流れ受け産み落とされた新領域のカメラの動向に注目する事は必至だ。大判センサーをはじめとするカメラ群が…もちろんこれまでのカメラも負けじと追撃をかける。情報解禁日までアップデートを続けるつもりだが今年はどうやら現地での発表も多く控えているらしい。実際にブースを巡れば分かるかと思うが、各社大判センサーのカメラや4K撮影のソリューションが目白押しだろう。
InterBEE2012の歩き方+αを今年もご用意!
会場は昨年同様幕張メッセ4ホールから8ホールまでが使用される広大な会場で開催される。Inter BEE会場に着いて、誰もが毎年まず戸惑うのは、自分が見たい製品のあるブース配置だろう。入場レジストレーションが終わり、まず把握するために地図と格闘することになるだろう。幸い幕張メッセは目的のブースがホールのどの辺りにあるのか把握しやすい。今年は会場の中心となるHall6にPRONEWS STUDIOを設置しているので、これを目印にしてはいかがだろうか?
もちろんInterBEE事務局側も効率よく巡回できるようにブース割を配慮しているが、これは、あくまでも万人に対する施策だ。来場する人々の目的は様々ですべてのリクエストに応える事が難しいのは周知の通り。自分の仕事内容に合わせてブースを探し出して効率よく回るのは至難の業だ。実際に会場に到着してホールに降り立つと、目に付いた新製品のブースに立ち寄り、巨大なブースを構えるソニーやキヤノンのブースに吸い込まれて、気付いたときには時間を浪費してしまった…という苦い経験があるのでは?そこでお役立ちなのが、この独断と偏見に十分に満ちた「InterBEE2012の歩き方」である。
歩き方は、5コース用意。それに今年はPRONEWSコラムでもお馴染みの江夏氏に特別コースを作ってもらった。それぞれInterBEE2012会場内で新製品や最新ソリューションを効果的に見て回れるように構成されている。自分の業務分野以外ではあるけれども、現在の最新機器・ソリューション動向をさらっと見ておきたいといった時にも、十分応えられるコースを用意した。
今回の基本5コースを参考にしてもらえれば、もう今年のInterBEEを掌握したも同然。これでInterBEE2012を全方向位で捉えられる。ブースや情報が正式確定後、iPhoneやiPadでも使用可能なe-Mapも開催直前に公開するので楽しみにしてほしい。開催ギリギリまで情報を掘り下げていこうと思う。
- Aコース:デジタルシネマ・ニュートレンド -シネマライク映像作りから全貌を見渡す-
Aコースは、最新のデジタルシネマ関連製品とその周辺テクノロジーを中心に巡るコース。特に昨今はRAWやLOGでの収録とカラーグレーディングという制作ワークフローが浸透。オンセット編集・グレーディング、DIT(Digital Image Technician)関連のデータマネジメント製品など、新しい制作スタイルに対応する製品群にも注目が集まりそうだ。- Bコース:はじめてのInterBEE -初心者でも納得の楽しみ方
Bコースは、これから映像業界を目指す学生や、映像業界にそれほど詳しくない一般の人向けコースだ。映像業界は報道カメラマンや中継カメラマン、番組編集マン、サウンドエンジニア、ビデオエンジニアといった職種の人たちが普段使っている定番メーカーの機材を見たり体験することに重点を置いている。- Cコース:プロスーマ・ネクストソリューション -新時代の映像制作考-
Cコースでは映像制作を生業にしているプロダクション以外にも、映像制作業に参画する企業などの新たなユーザー層のための、業務用でありながら映像制作の初心者でも使いやすく、また汎用性の高い製品群を中心に巡るコース。今後の映像業界に新たな市場を牽引するであろうプロスーマ向け製品群を紹介。- Dコース:映像の入り口「カメラ」を極める
Dコースは、極めて特殊なジャンルの世界だったが、一気に身近になった感がある大判センサーや4Kといったカメラのトレンドを押さえるコースだ。シネスタイルでの撮影もカメラやレンズ、周辺機器の充実により、ビデオの撮影スタイルも変わりつつある事がカメラを通して体感できる。映像の要「カメラ」ついて考えるコースだ。- Eコース:音を巡る旅 -押さえておくべき音の世界
Eコースは、映像以上に煩雑な音響の世界を巡るコースだ。スペック的には頂点を極めた感があるが、様々な現場に応じた使い勝手の良い機材や小型軽量化、コストダウンなどニーズに応じたレコーダーやデジタルミキシングコンソールなどの新製品のトレンドを追ってみよう。- Extraコース:厳選 来るべきHigh Resolutionの世界
4Kやハイスピードといった映像を、多くの人が手にできるような技術を通して、今年のキーワードであるHigh Resolutionを体感できる江夏由洋氏厳選の特別コース。- Avidコース:Avid製品丸わかり -ワークフローからハンズオン会場で観られる製品群-[PR]
今年はAvid独自のブースは構えていないが、販売代理店やパートナー各社のブースのあちこちに多数Avid製品が出品される。今回は「InterBEEの歩き方」を特別にアレンジして効率良くAvidの魅力が分かるコースを用意した。