大判センサーや4Kといった今までのビデオの業界ではほとんど馴染みのなかったものが、当たり前のように語られるようになってきた。シネスタイルでの撮影もカメラやレンズ、周辺機器の充実により、劇場版の撮影でなくても気軽に扱えるようになり、ビデオの撮影スタイルも変わりつつある。特にレンズはビデオ用として長年ENGやスタジオ用のものが使われてきたが、カメラが様変わりした現在はスチール用やシネ用のPLマウントレンズなども使うことが可能となり、使い勝手や描写だけでなく、価格など制作の現場に合ったものを選択できるようになったといえよう。すでに、記録もVTRからファイルベースになったことから、レコーダーを付加するだけで非圧縮やRAWなど様々なフォーマットを選択することもできる。

さて、こうした流れの中で注目したいのは、シネスタイル系ではBlackmagic Cinema CameraとキヤノンのC500だろう。一方ソニーのPMW-160やパナソニックAG-AC90、池上通信機のUnicamHD HDK-79GXなどはビデオとしての原点回帰ともいえるカメラが登場している。さらに高速度カメラや高感度カメラなども各社から発売されるようになり、すでに特殊なカメラとも言えなくなりつつある。

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1 アストロデザイン (ブース#5410)
4Kカメラ「AH-4413/AP-4414/AM-4412」
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4Kのカメラとしてマイクロフォーサーズを採用し、豊富なレンズを利用できる「AH-4413/AP-4414/AM-4412」のほか、フルHD表示が可能な電子ビューファインダー「DF-3511」、ARRIRAW対応のポータブル4K非圧縮 SSDレコーダ「HR-7502」、キヤノンのCINEMA EOS C500のRAW出力を非圧縮で収録する可能なポータブル4K非圧縮 SSDレコーダ「HR-7510」、各種液晶モニターなど2K/4K収録に必要な機器を出展。
2 ソニー (ブース#6211)
XDCAMメモリーカムコーダーPMW-160
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NABで5月発売のXDCAMメモリーカムコーダーPMW-100を発表したほか、9月発売のPMW-200、11月発売のPMW-160、12月発売のXDCAM HD422フィールドレコーダーPMW-50と、XDCAM HD422シリーズの拡充を図っているほか、NXCAMカムも6月発売のNXCAMカムコーダーNEX-FS700Jや11月発売のNXCAMカムコーダーNEX-EA50JHといった小型ビデオカメラの新製品が注目される。また、IBCでも大きく取り上げていたCineAltaカメラF65に代表される4Kのソリューションも見逃せない。
3 朋栄 (ブース# 6507)
フル4K高速度カメラFT-ONE
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4096×2160 ピクセルの4K解像度で最大800コマ/秒のスーパースロー撮影が可能な高速度カメラFT-ONE。高感度グローバルシャッター方式のFT1-CMOSセンサーを搭載しており、内蔵メモリーに4K フル解像度で最大9.4 秒のRAWデータ記録が可能。また、最大700コマでのスーパースロー撮影が可能なHD高速度カメラVFC-7000やEM-CCDと同等以上の高感度撮影を実現した新開発のCMOSを用いた次世代超高感度カメラFZ-B1(FLOVEL社)などを出展する。
4 西華デジタルイメージ (ブース# 6316)
デジタルハイスピードカメラP+S TECHNIKのPSX35他
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RED ONEの国内販売をいち早く開始した西華産業は現在では、西華デジタルイメージとしてデジタルハイスピードカメラP+S TECHNIKのPSX35やスーパースローモーションシステムVortex SystemやBlackmagic Cinema Camera、DIソフトウェアYoYo、colorfrontのオンセット用ファイル変換ソフトウェアOn-Set Dailiesなどを手掛けている。撮影周辺機器からDI等後処理までのトータルソリューションに期待したい。
5 ブラックマジックデザイン (ブース#7206)
Blackmagic Cinema Camera
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「Blackmagic Cinema Camera」は、NABで発表され、カラーグレーディングソフトウェア「DaVinci Resolve 9.0」のバンドルのほか記録フォーマットとしてCinema DNG、ProRes422HQさらに今後DNxHDの220xコーデックもファームウエアのアップデートで対応ということで話題になった。すでに8月から出荷が開始されているが、今回マイクロフォーサーズマウントを採用したモデルが出展される。キヤノンマウントよりマイクロフォーサーズの方がバックフォーカスが短いためアダプターによりPLマウントなど様々なレンズを装着することができる。
6 カールツァイス / ナックイメージテクノロジー (ブース#7208)
デジタルシネマカメラARRI ALEXAシリーズ
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ALEXAのシリーズはワイヤレスリモートシステムに対応した「ALEXA Plus」、カメラヘッド分離型の「ALEXA M」、光学ビューファインダー搭載のフラッグシップモデル「ALEXA Studio」が加わり4機種のラインアップとなった。特にALEXA StudioはARRIの伝統ともいえるミラーシャッターを搭載したモデルで、ローリングシャッターのない画像とクリアなファインダーを実現している。また、ナックは古くからハイスピードカメラを各種扱っておりこうした特殊なカメラも見逃せない。
7 池上通信機 (ブース# 7209)
16bitフルデジタルHDTVカメラUnicamHD HDK-79GX
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放送用のENGカメラやスタジオカメラを得意とする同社は10月発売のUnicamHD HDK-79GXを新製品として出展する。HDK-79GXはUnicamHDの優れた運用性を特徴としており、スタジオや中継などあらゆるシーンで運用可能な高画質マルチスタンダードモデル。また、6月新発売UnicamHD HDK-55やナックイメージテクノロジーと共同開発のHDウルトラスローモーションカメラHi-Motionシリーズなども出展される。
8 パナソニック (ブース#7308)
P2HDメモリーカードカメラレコーダーAG-AC90
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10月発売となった「AG-AC90」のほか12月発売のスタジオハンディカメラ「AK-HC3800」が新製品として出展されるほか、7月発売のP2HDメモリーカードカメラレコーダー「AG-HPX255」、9月に発売となったAVC-ULTRAへの拡張性を備えたP2HDメモリーカードカメラレコーダー「AG-HPX600」が注目される。また、AVCCAMシリーズとしてNABで出展されたメモリーカードカメラレコーダー 「AG-AC130A」や「AG-AC160A」など、小型ビデオカメラからスタジオ仕様のカメラまで新製品として披露される。
9 キヤノン / キヤノンマーケティングジャパン (ブース#8218)
CINEMA EOSシリーズEOS C100/ EOS C500
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C300から始まったCINEMA EOSシリーズ。10月に2K/4K対応のC500が加わった。11月下旬にはエントリーモデルのC100が、12月にはデジタル一眼タイプのEOS-1D Cも発売を予定している。InterBEEではこうしたカメラのほか、EFシネマレンズCN-E15.5-47mm T2.8 L、CN-E30-105mm T2.8 Lといったこれから発売となるEOSシリーズの新ラインアップが出展される。
10 JVCケンウッド (ブース# 8104)
4KメモリーカードカメラレコーダーGY-HMQ10他
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4Kカメラとして非常に小型なメモリーカードカメラレコーダーGY-HMQ10。4枚のSDカードにHD画像を4つ同時記録するという独特の記録方式を採用している。見方によっては民生機の4Kカメラを試作したようなイメージだが小型軽量のほか、価格的にも注目の4Kカメラといえよう。一方民生機だがGO Proのような手のひらにすっぽり収まるサイズのスポーツカムGC-XA1 アクションカメラも面白い。


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